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2025年05月29日

音と香りが織りなす至福の時間 〜名古屋・ライブ喫茶ELANの魅力〜

こんにちは、名古屋の隠れ家的スポット「ライブ喫茶ELANです。
今日は私たちの店の魅力と、レコードという素晴らしい音楽メディアについてお話ししたいと思います。

 ELANとは —— 音楽とコーヒーを楽しむ隠れ家

広く落ち着いた雰囲気の店内に、往年の名曲を収めたレコードが所狭しと並ぶ。ライブ喫茶ELANは、音楽とコーヒーを楽しめる喫茶店です。音楽を楽しみながら、ゆったりとしたくつろぎの時間をお過ごしください。

名古屋の喧騒から少し離れた場所にある当店は、日常の忙しさを忘れさせてくれる特別な空間です。木の温もりを感じる内装、柔らかな照明、そして空間に広がる珈琲の香り。そんな中で流れる最高品質のアナログサウンドは、訪れるお客様に忘れられない体験を提供します。

 様々なジャンルのレコードを取り揃えています

店内にあるレコードは、リクエストいただければ店内のプレイヤーで再生いたします。懐かしの曲、思い出の曲を最高の音質でお楽しみください。レコードは販売も行っておりますので、ご希望の方は店内にてご相談ください。

ジャズ、クラシック、ロック、ポップス、歌謡曲、民族音楽…ジャンルを問わず、厳選されたレコードを所有しています。中には入手困難な希少盤も多数あり、音楽愛好家の方々にはきっと喜んでいただける品揃えだと自負しています。

 なぜレコード? —— デジタル時代におけるアナログの魅力

 音の豊かさと温かみ

「なぜ今の時代にレコードなの?」とよく質問されます。確かに、現代はスマートフォンで何百万もの曲に瞬時にアクセスできる便利な時代です。しかし、便利さだけが音楽の価値ではありません。

レコードの音には、デジタル音源にはない「温かみ」があります。これは科学的に説明すると、アナログ記録特有の倍音構造や、微細な音の揺らぎによるものです。人間の耳は機械よりも繊細で、こうした微妙な音の違いを「心地よさ」として感じ取ります。

デジタル音源は情報を0と1の二値で記録します。これに対し、レコードの溝は音の波形そのものを物理的に刻み込んでいます。理論上は、デジタル音源の方が「正確」かもしれませんが、人間の感性に訴えかける豊かさという点では、レコードの方に軍配が上がることも少なくありません。

聴くという体験の違い

レコードを聴くという行為は、単なる「音楽を流す」という以上の体験です。

まず、レコードを棚から選び出し、ジャケットを手に取る。美しいアートワークを鑑賞しながら、ライナーノーツを読む。レコードをそっと取り出し、プレーヤーに載せる。針を落とすその瞬間の小さな緊張感。そして、最初のノイズから始まる音楽の世界への没入。

これらの一連の動作が、音楽と向き合う特別な時間を作り出します。スマホでの音楽再生とは根本的に異なる「儀式」のような体験が、音楽をより深く味わうための土台となるのです。

 アートとしてのレコードジャケット

レコードの魅力は音だけではありません。12インチ(約30cm四方)という大きなキャンバスに描かれるジャケットアートは、それ自体が一つの芸術作品です。

中には、バンドやアーティストが細部までこだわり抜いた素晴らしいデザインのジャケットが数多く存在します。ピンク・フロイドの『狂気』、ビートルズの『サージェント・ペパーズ』、YMOの『BGM』など、音楽史に残る名盤は、ビジュアル面でも革新的であることが多いのです。

当店では、壁面にこうした名盤のジャケットをディスプレイし、視覚的にも楽しめる空間づくりを心がけています。

🎹 レコードの魅力を深掘りする —— コレクターの視点から

 価値の変動とコレクターズアイテム

レコードは単なる音楽メディアではなく、コレクターズアイテムとしての側面も持っています。特に初回限定盤や特定のプレス(製造)工場で作られたもの、アーティストのサイン入りといった希少なレコードは、時に驚くほど高額で取引されることもあります。

例えば、ビートルズの「ホワイトアルバム」の初回プレス、特に低いナンバリングが入ったものは、数百万円の価値がつくこともあります。日本国内でも、山下達郎さんの初期作品や、シティポップと呼ばれるジャンルの名盤は、近年急激に価値が上昇しています。

もちろん、投資目的でなく、純粋に音楽を楽しむためのレコード収集も素晴らしい趣味です。当店では、お客様のコレクションのお手伝いもさせていただいています。

 レコード鑑定の楽しみ

レコードコレクターの間では、同じタイトルでも「どの版のプレスか」という点が重要視されます。というのも、プレス工場や時期によって、音質や耐久性が異なることがあるからです。

例えば、ジャズのブルーノート・レーベルでは、RVGやVAN GELDERというスタンピング(刻印)があるものが特に評価されています。また、米国盤、英国盤、日本盤など、国によっても音質や仕様に違いがあります。

こうした違いを聴き分け、自分好みの音を探す過程も、レコード収集の醍醐味といえるでしょう。当店では、こうしたレコードの細かな違いについてもご案内していますので、興味のある方はぜひスタッフにお声がけください。

 レコードが教えてくれること —— 音楽との向き合い方

最後に、私たちがレコードから学んだ「音楽との向き合い方」についてお話ししたいと思います。

 「待つ」ということ

レコードは、CDやデジタル音源と違い、すぐに好きな曲にスキップすることができません。A面からB面へ移るには、レコードをひっくり返す必要があります。この「不便さ」は、実は音楽を丸ごと味わうための大切な要素なのです。

アーティストは、多くの場合、アルバムの曲順に意味を持たせています。起承転結があり、物語があり、感情の起伏があります。レコードは、その流れに身を任せ、時には自分の好みでない曲も含めて聴くことを私たちに教えてくれます。

「聴く」という行為

デジタル時代、音楽は「ながら聴き」のBGMになりがちです。しかし、レコードは違います。

針を落とし、最初から最後まで、その音楽だけに集中する時間。それは現代社会ではますます貴重になりつつある「心の贅沢」ではないでしょうか。

ELANでは、そんな「聴くための時間と空間」を大切にしています。スマートフォンや会話は控えめに、音楽に身を委ねる——そんな特別な体験をぜひ味わってください。

 ELANへのお誘い

名古屋の喧騒から少し離れた当店で、レコードの温かな音色とコーヒーの香りに包まれながら、特別なひとときをお過ごしください。

初めてレコードに触れる方も、熟練のオーディオファイルの方も、音楽を愛するすべての方に開かれた場所です。お気に入りの一枚を見つけたり、懐かしい音楽との再会を果たしたり、あるいは初めて聴く音楽との出会いを楽しんだり——それぞれの形で音楽を楽しんでいただければ幸いです。

 

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Cafe & Music ELAN 

やわらかな音と、香り高い一杯を。

名古屋市熱田区外土居町9-37
光大井ハイツ1F 高蔵西館102
052-684-1711
 営業時間|10:00〜23:00
定休日|月曜・第1&第3火曜

ゆったりと流れる時間のなかで、
ハンドドリップのコーヒーとグランドピアノの音色がそっと寄り添います

あなたの今日が、少しやさしくなるように。
Live Café ELAN でお待ちしております