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2025年08月29日

サックスの色はなぜ金色が多い?材質と音色の関係、メッキの意味を紹介

こんにちは、ライブ喫茶ELANです。

当店では様々な楽器の生演奏をお楽しみいただいておりますが、中でもサックスの温かく豊かな音色は多くのお客様に愛されています。

サックスといえば、あの美しい金色の輝きが印象的ですよね。当店にも定期的に演奏に来てくださるサックス奏者の方がいらっしゃいますが、その楽器の美しい金色の輝きは、店内の温かな照明に映えてとても素敵です。

でも、なぜサックスは金色のものが多いのでしょうか。今回は、サックスの色と材質、そして音色の関係について、当店での演奏体験も交えながら詳しくご紹介していきます。

サックスが金色に見える理由とは

サックスが金色に見える最も大きな理由は、表面に施されている「ラッカー」という塗装にあります。ラッカーとは、楽器の表面を保護し、美しい外観を保つために塗布される透明または半透明の塗料のことです。

当店でよく演奏されるサックスも、この美しい金色のラッカー仕上げが施されています。先日、常連のサックス奏者の田中さんにお話を伺ったところ、「この金色のラッカーは見た目だけでなく、楽器の保護にも重要な役割を果たしているんです」とのことでした。

実は、サックスの本体は真鍮(しんちゅう)という金属でできています。真鍮は銅と亜鉛の合金で、本来は黄金色に近い色をしていますが、時間が経つと酸化して黒ずんでしまいます。そこで、この美しい色を保ち、さらに楽器を酸化から守るために、表面にラッカーを塗装するのです。

ラッカーの種類と特徴

ラッカーにはいくつかの種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。

最も一般的なのは「クリアラッカー」です。これは透明な塗料で、真鍮本来の美しい金色を活かしながら保護する役割を果たします。当店で演奏される多くのサックスがこのクリアラッカー仕上げです。

「ゴールドラッカー」は、より濃い金色に仕上がるラッカーです。真鍮の色よりもさらに豪華で華やかな印象を与えます。プロの演奏家の中には、ステージ映えを考えてこのタイプを選ぶ方も多くいらっしゃいます。

真鍮以外の材質で作られたサックスの世界

サックスの材質は真鍮だけではありません。当店でも時折、異なる材質のサックスによる演奏をお楽しみいただくことがあります。

銀製サックスの魅力

銀で作られたサックスは、金色のサックスとは全く異なる銀白色の美しい輝きを放ちます。先月、当店でソプラノサックスの演奏をしてくださった山田さんの楽器が銀製で、その上品な輝きと澄んだ音色に多くのお客様が魅了されていました。

銀製サックスの特徴は、なんといってもその音色の明瞭さです。真鍮製のサックスと比べて、より明るく、輪郭のはっきりした音が出ます。特にソプラノサックスでは、この特性が非常に活かされます。

山田さんによると、「銀製のサックスは音の立ち上がりが早く、繊細な表現がしやすいんです。ただし、価格は真鍮製の数倍になることも珍しくありません」とのことでした。

銅製サックスの温かい音色

銅で作られたサックスも存在します。こちらは真鍮よりもさらに温かく、丸みのある音色が特徴です。当店では年に数回、銅製のテナーサックスによる演奏会を開催していますが、その深く豊かな音色はジャズファンの皆様に特に愛されています。

銅製サックスは製造が困難で数も少ないため、非常に希少な楽器として扱われています。音楽的には、よりダークで奥行きのある音色を求める演奏家に好まれる傾向があります。

メッキ処理が音色に与える影響

サックスの表面処理として、ラッカー以外に「メッキ」という手法もあります。メッキとは、楽器の表面に薄い金属の膜を電気的に付着させる技術のことです。

銀メッキサックスの特性

最も一般的なメッキ処理は銀メッキです。真鍮の表面に薄い銀の層を形成することで、楽器全体が美しい銀色に仕上がります。当店の定期演奏者である佐藤さんのアルトサックスは銀メッキ仕上げで、その上品な光沢は店内の照明の下で特に美しく映えます。

銀メッキされたサックスは、音色的にも興味深い特徴を持ちます。佐藤さんによると、「銀メッキのサックスは音の反応が良く、特に高音域での表現力が豊かになる」そうです。実際、当店での演奏でも、その明るく伸びやかな高音には定評があります。

銀メッキの楽器は、メンテナンスにも特別な注意が必要です。銀は時間とともに変色しやすいため、演奏後の手入れが重要になります。しかし、その美しい外観と優れた音響特性から、多くのプロ演奏家に愛用されています。

金メッキサックスの贅沢な世界

最高級のサックスには、金メッキが施されることがあります。これは文字通り、楽器の表面に薄い金の層を形成する処理です。当店でも年に一度、金メッキのサックスによる特別演奏会を開催していますが、その華やかな輝きと豊かな音色は圧巻です。

金メッキサックスの最大の特徴は、その音色の温かさと豊かさです。金という金属の特性により、音に独特の丸みと深みが加わります。昨年の特別演奏会でご出演いただいた国際的なサックス奏者の方は、「金メッキのサックスは楽器自体が歌うような音色を持っている」と表現されていました。

ただし、金メッキの楽器は非常に高価で、一般的なサックスの10倍以上の価格になることも珍しくありません。そのため、主にプロの演奏家や収集家によって所有されています。

サックスの色と音楽ジャンルの関係

興味深いことに、サックスの色や仕上げと演奏する音楽ジャンルには、ある程度の関連性があります。当店でも様々なジャンルの演奏を聴く機会がありますが、演奏者の楽器選択には明確な傾向が見られます。

ジャズにおける楽器選択

ジャズの演奏では、温かく豊かな音色が求められることが多いため、真鍮にクリアラッカー仕上げのサックスが好まれる傾向があります。当店で毎週木曜日に開催しているジャズセッションでも、参加者の多くがこのタイプの楽器を使用しています。

特にテナーサックスでは、その太く温かい音色を活かすため、あえて古い楽器やヴィンテージ楽器を使用する演奏家も多くいらっしゃいます。これらの楽器は長年の演奏により、ラッカーが摩耗して真鍮の地金が見えている部分もありますが、それがかえって独特の音色を生み出します。

クラシック音楽での傾向

一方、クラシック音楽では明瞭で正確な音色が求められるため、銀メッキや銀製のサックスが好まれることがあります。当店で月一回開催しているクラシック室内楽の夕べでは、銀メッキのサックスによる美しい演奏をお楽しみいただいています。

クラシックのサックス奏者の中には、楽器の外観よりも音色の純粋性を重視し、メッキやラッカーを一切使用しない「無垢」の真鍮サックスを使用する方もいらっしゃいます。これらの楽器は時間とともに独特の風合いを持つようになり、演奏家の個性を表現する道具としても重要な役割を果たします。

楽器メンテナンスと色の変化

サックスの色は、使用方法やメンテナンスによって時間とともに変化していきます。当店でも長年演奏活動を続けている奏者の皆様から、楽器の変化についてお話を伺うことがよくあります。

ラッカーの経年変化

ラッカー仕上げのサックスは、使用を続けているうちに徐々に変化していきます。特に手で触れる部分や楽器ケースとの接触部分では、ラッカーが摩耗して下の真鍮が見えてくることがあります。

当店の常連演奏者である鈴木さんのアルトサックスは、30年以上愛用されているもので、キィの部分や本体の一部でラッカーが摩耗しています。しかし、鈴木さんによると「この摩耗こそが楽器の個性であり、音色にも独特の味わいを与えてくれる」そうです。

実際、ヴィンテージサックスの中には、ラッカーの摩耗により独特の外観と音色を持つものがあり、コレクターの間では非常に高く評価されています。

酸化と変色のプロセス

真鍮は空気中の酸素と反応して酸化し、徐々に色が変化していきます。最初は美しい金色だった楽器も、時間が経つにつれて茶色っぽく、さらには緑がかった色に変化することがあります。

この変化を防ぐために定期的なメンテナンスが重要になりますが、一部の演奏家はこの自然な変化を楽器の個性として受け入れています。当店でも、古いサックスの独特な色合いとその楽器から生まれる音色の組み合わせを楽しんでいらっしゃるお客様が多くいらっしゃいます。

現代のサックス製造技術と色のバリエーション

現代のサックス製造技術は大きく進歩し、従来では考えられなかった色や仕上げのサックスも登場しています。当店でも時折、非常にユニークな外観のサックスによる演奏をお楽しみいただくことがあります。

特殊コーティング技術

最近では、従来のラッカーやメッキに加えて、特殊なコーティング技術を使用したサックスも登場しています。これらの技術により、より耐久性が高く、美しい外観を長期間保てる楽器が製造可能になりました。

先日、当店で演奏していただいた若手奏者の方が使用していたサックスは、最新のセラミックコーティングが施されたもので、従来のラッカーでは実現できない深い金色の光沢を持っていました。このコーティング技術により、楽器の音響特性も向上し、より豊かな音色を実現しているそうです。

カラーバリエーションの拡大

現代では、従来の金色や銀色以外にも、様々な色のサックスが製造されています。黒、青、赤などのカラーリングが施されたサックスも珍しくなくなりました。

これらのカラーサックスは主に学生や若い演奏家に人気があり、個性的な外観で注目を集めています。当店でも月に数回、こうした個性的なサックスによる演奏をお楽しみいただいていますが、その独特な外観は多くのお客様の関心を集めています。

ただし、演奏家の中には「楽器の外観よりも音色が最重要」という考えの方も多く、カラーサックスの音色については様々な意見があります。当店での演奏を聞く限り、色による音色の違いは限定的で、むしろ楽器の製造品質や演奏者の技術の方が音色に大きな影響を与えているように感じます。

ライブ喫茶ELANで聴くサックスの魅力

サックスの音色は、楽器の材質や仕上げだけでなく、演奏される空間の音響特性にも大きく影響されます。当店の音響設計は、サックスの豊かな音色を最大限に活かすように工夫されており、どの席からでも楽器の美しい響きをお楽しみいただけます。

店内の照明の下で輝くサックスの美しい色彩と、そこから生まれる温かい音色の組み合わせは、当店ならではの特別な体験です。コーヒーの香りと音楽が調和した空間で、サックスが持つ本来の魅力を心ゆくまでお楽しみください。

演奏スケジュールや使用される楽器については、当店のスタッフまでお気軽にお尋ねください。サックスの色と音色の関係について、実際の演奏を聴きながらさらに深く理解していただけることでしょう。

皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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Cafe & Music ELAN 

やわらかな音と、香り高い一杯を。

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 営業時間|10:00〜23:00
定休日|月曜・第1&第3火曜日
アクセス|金山総合駅より大津通り南へ徒歩15分
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ゆったりと流れる時間のなかで、
ハンドドリップのコーヒーとグランドピアノの音色がそっと寄り添います

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