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2026年01月06日
入門におすすめの楽器5選|ライブ喫茶ELANがお店目線でご紹介
名古屋・熱田区のライブ喫茶ELANとして、これから楽器を始めたい方に向けて、お店目線で「入門におすすめの楽器5選」をご紹介します。この記事を読み終えるころには、「どの楽器から始めようか」「最初の一歩はどう踏み出せばいいか」が、かなり具体的にイメージできるはずです。
ライブ喫茶ELANから見た「楽器を始める」ということ
ライブ喫茶ELANには、日々さまざまなお客様がいらっしゃいます。コーヒーを飲みながらレコードを聴くだけの方もいれば、「いつかここで演奏してみたい」と、少し照れくさそうに話してくださる方もいます。
カウンター越しにお話を聞いていると、よく出てくるのが次のような声です。
- 「楽器をやってみたいけれど、何から始めたらいいか分からない」
- 「学生時代に軽音部に憧れていたけれど、結局やらないまま大人になってしまった」
- 「家でも練習しやすくて、将来的にはセッションにも参加できる楽器が知りたい」
こうした声を聞くたびに、「楽器を始めるきっかけ」として、ELANがお手伝いできたらうれしいと感じています。そこで今回は、実際に店でのセッションやお客様のお話、ライブでの様子などを踏まえながら、「入門楽器」としておすすめしやすい5つを選びました。
この記事で取り上げる楽器は、次の5つです。
- ピアノ(または電子ピアノ・キーボード)
- アコースティックギター
- ウクレレ
- サックス(主にアルトサックス)
- カホン(または小さめの打楽器)
どの楽器も、初心者でも始めやすく、練習次第でセッションやバンド、ソロ演奏にもつなげやすい楽器です。それぞれの楽器の魅力と、実際にELANで演奏されている様子もイメージしながら、ご紹介していきます。
ピアノ:音楽の「地図」を手に入れる楽器
店内のグランドピアノは、ELANのステージの中心に置いてある存在です。ライブのない昼下がり、コーヒーを飲みながらピアノの前に座り、「子どものころ習っていたんです」と懐かしそうに1曲弾かれるお客様もいます。
ピアノが入門に向いている理由
ピアノは、音楽の仕組みを理解しやすい楽器です。鍵盤が左から右へ低い音から高い音へと並んでいるので、目で見て音の高さが把握しやすく、「どの音を弾いているか」が直感的に分かります。
ピアノが入門向きと言えるポイントは、次のようなところです。
- 鍵盤を押せば音が出るので、「まず音を出す」という壁が低い
- 和音(同時に複数の音を鳴らす)をつくりやすく、音の重なりを体験しやすい
- メロディと伴奏をひとりで完結できるので、「一人で一曲弾けた」という達成感を得やすい
特に大人の初心者の方には、電子ピアノやキーボードから始める方も多くいらっしゃいます。ヘッドホンを使えば夜でも練習しやすく、音量の心配も少なくて済みます。
専門用語をやさしく解説
ピアノの世界でよく出てくる言葉を、いくつか簡単に説明しておきます。
- 和音:複数の音を同時に鳴らしたもの。明るい響き、切ない響きなど、感情を表現する土台になります。
- コード:和音を「C(シー)」「G(ジー)」などアルファベットで表したもの。ポップスやジャズでよく使われます。
- スケール:音階のこと。「ドレミファソラシド」の並びが一例です。
こうした概念を、ピアノは視覚的に理解しやすい楽器です。例えば、Cのコードなら「ド・ミ・ソ」を同時に押しますが、「鍵盤のどこを押しているか」が手と目で覚えやすいのが特徴です。
ELANで見かけるピアノ初心者さんのエピソード
ELANには、月に一度程度、初心者向けのセッションやオープンマイク形式のイベントもあります。ある日、電子ピアノで独学を始めたばかりというお客様が、「コードだけでいいので、1曲弾かせてください」と参加されたことがありました。
そのときは、次のような流れで演奏していただきました。
- ご本人は、左手で「C→F→G」といった簡単なコード進行をゆっくり弾く
- ベースの常連さんが、下で支えるようにシンプルなフレーズを弾く
- 店主が右手でさりげなくメロディを添える
お客様は「自分はコードを押さえていただけなのに、周りの音が重なることで、まるで自分が立派なピアニストになったみたいだった」と、とても喜んでいました。こうした経験は、「また練習してこよう」という大きなモチベーションにつながります。
アコースティックギター:1本で「弾き語り」の世界へ
ELANでの弾き語りライブでもっとも出番が多い楽器のひとつが、アコースティックギターです。コーヒー片手に、ギターを抱えてふらりと立ち寄る常連さんもいて、店内にはよく弦の響きが広がっています。
アコギが初心者に人気な理由
アコースティックギターは、比較的手の届きやすい価格帯から始められ、持ち運びもしやすい楽器です。入門向けモデルが多く、3万円前後からスタートできるものもたくさんあります。
入門楽器としておすすめできる理由は次の通りです。
- 手軽に自宅で練習できる(アンプなどの機材がなくても生音で十分)
- コードをいくつか覚えれば、好きな曲の伴奏ができるようになる
- 弾き語り・バンド・アコースティックデュオなど、活躍の場が多い
コードフォーム(コードを押さえる指の形)をいくつか覚えるだけで、驚くほど多くの曲が弾けるようになるのも魅力です。例えば、「C」「G」「Am」「F」という4つのコードだけで弾けるポップスはたくさんあります。
よく出てくる専門用語の説明
ギターを始めると、必ずと言っていいほど出てくる用語があります。
- コード:複数の弦を同時に鳴らしてつくる和音のこと。「Cコード」「Gコード」など。
- ストローク:ピックや指でジャカジャカとリズムよくかき鳴らす奏法。
- アルペジオ:コードの音をバラバラに、順番に爪弾く奏法。静かなバラードでよく使われます。
最初は指先が痛くなったり、弦を押さえる左手がつりそうになったりするかもしれません。しかし、ELANでお客様同士の会話を聞いていると、「1か月続けたら指先が固くなってきて、急に楽になった」という声も多く聞こえてきます。
ELANのステージでの「初めての1曲」
以前、ギターを始めて3か月というお客様が、「失敗してもいいから、1曲だけここで弾いてみたい」と申し出てくださったことがあります。ステージに立つ前、その方はカウンターでこんなことをおっしゃいました。
「うまく弾ける自信はないんですけど、ここなら、間違えてもちゃんと音を聴いてくれそうで。」
実際の演奏では、途中でコードを間違えたり、歌詞が飛んでしまったりしながらも、最後まで弾き切りました。その瞬間、お客様から自然と拍手が起こり、ご本人は照れながらも、とても満足そうな表情をされていました。
こうした「最初の一歩」を支えやすいのも、アコースティックギターならではの魅力です。1本持っていれば、自宅でもカフェでも、どこでも音楽の時間がつくれます。
ウクレレ:小さくてやさしい「はじめの一歩」
近年、ELANでもじわじわと人気が出てきているのがウクレレです。ギターよりも小さく、弦も4本だけというシンプルな楽器なので、「忙しい大人の趣味」としても選ばれています。
ウクレレが入門楽器として優秀な理由
ウクレレには、初心者にうれしい条件がたくさん揃っています。
- 本体が軽くて小さいので、家の中でも場所を取らない
- 弦がナイロン製で柔らかく、指先が痛くなりにくい
- 和音を鳴らすために必要な指の形(コードフォーム)が比較的シンプル
例えば、「C」というコードなら、1本の弦を1本の指で押さえるだけで鳴らせます。それでも、ちゃんと音楽として心地よく聴こえるのがウクレレの不思議な魅力です。
ウクレレでよく使う専門用語
初心者の方が最初につまずきやすいポイントを、あらかじめ言葉で整理しておきます。
- テンション:弦の張り具合のこと。ウクレレはギターに比べてテンションが低く、押さえやすいです。
- チューニング:弦を正しい音程に合わせる作業のこと。クリップ式チューナーを使えば簡単に合わせられます。
- ストロークパターン:右手の振り方の型。例えば「↓ ↓↑ ↓↑」のように、ダウンとアップの組み合わせでリズムをつくります。
ウクレレの基本は、「一定のリズムでストロークしながらコードを変えていく」というシンプルなものです。これに慣れてしまえば、お気に入りのハワイアン、ポップス、ジャズ風のコード進行なども楽しめるようになります。
ELANで見かけた「仕事帰りのウクレレ」
ある平日の夜、スーツ姿でウクレレケースを抱えたお客様が、ふらっとELANに立ち寄られました。カウンターに座ると、こんな会話になりました。
「実は、今日はこのあと、近くの公園で少しだけ練習してから帰ろうと思っていて。」
お話を聞くと、在宅勤務が増えたことで気分転換が必要になり、思い切ってウクレレを買われたそうです。店内で1曲だけ弾いていただいたところ、やわらかな音色がコーヒーの香りとよく合い、ほかのお客様も静かに耳を傾けていました。
ウクレレは音量も控えめで、近所への音の配慮が必要なマンションやアパートでも比較的練習しやすい楽器です。「楽器に触れる時間を、日常の中に少しずつ溶かし込みたい」という方には、特におすすめしやすい存在だと感じています。
サックス:ジャズの世界への入口
ELANは、ジャズやポップスのライブも多い喫茶店です。サックスの音色が鳴り響く夜は、店内の空気がぐっと大人っぽくなります。そんなサックスも、実は「大人の入門楽器」として人気があります。
サックスが初心者に向いている理由
サックスは管楽器の中でも、比較的音を出しやすい楽器と言われています。特にアルトサックスは、大きさも音の高さもバランスがよく、初めての1本としてよく選ばれます。
入門楽器としておすすめできる理由は、次の通りです。
- 息を吹き込むと、ある程度すぐに音が出せる(もちろん、安定させるには練習が必要です)
- ジャズ、ポップス、歌もののバックなど、活躍の場が幅広い
- メロディ担当として、曲の「主役」になれるシーンが多い
サックスの音色は、人間の声に近いと言われることがあります。泣いているようなフレーズ、ささやくような音、叫ぶような高音など、感情を乗せた表現がしやすい楽器です。
サックスでよく出てくる専門用語
サックスを始めるときに、最初に戸惑いやすい言葉をやさしく整理しておきます。
- リード:マウスピースにつける薄い木の板。ここが振動して音が出ます。
- アンブシュア:口の形やくわえ方のこと。これによって音色や音程が大きく変わります。
- ロングトーン:1つの音をまっすぐ、できるだけ長く伸ばす練習。その楽器の「基礎体力」をつけるイメージです。
これらは教室や独学用の教材でもよく出てきますが、最初から完璧に理解する必要はありません。むしろ、「まず音を出してみて、少しずつ慣れていく」くらいの気持ちで始める方が長く続きやすいように感じます。
カホン:座って叩ける「小さなドラムセット」
ELANのライブでは、ドラムセットが入らない小編成のユニットも多く出演します。そんなときによく登場するのが、箱型の打楽器「カホン」です。
カホンは、木の箱に座って演奏する打楽器で、前面を手のひらや指先で叩いて音を出します。ドラムセットのような大きな機材を使わなくても、リズムの役割をしっかり担えるのが特徴です。
カホンが入門楽器としておすすめな理由
打楽器は、「音楽理論がわからなくても始めやすい」という大きなメリットがあります。中でもカホンは次のような点で、初心者に向いています。
- 楽器自体が椅子代わりになり、構え方がシンプル
- 「低い音(バス)」「高めの音(スネア)」の2種類を使い分けるだけで、ドラムらしいリズムがつくれる
- 生音の音量はそこまで大きすぎず、小さめの会場でも使いやすい
リズム感に自信がない方でも、最初は「手拍子の延長」のような感覚で始めることができます。例えば、4分音符で「トン・トン・トン・トン」、そこから「トン・タ・トン・タ」と少しずつパターンを増やしていくイメージです。
よく出てくる専門用語
打楽器の基本用語も、いくつか押さえておきましょう。
- グルーヴ:演奏全体の「ノリ」や「うねり」を指す言葉。カホンは、このグルーヴを支える役割を担います。
- パターン:一定のリズムの型。ポップスやボサノバなど、ジャンルごとの定番パターンがあります。
- アクセント:特定の拍を強く叩くこと。これによって、リズムに躍動感が生まれます。
リズムは、他のどの楽器を始めるにしても役立つ感覚です。ピアノやギターをやっている方が、「リズム感を鍛えるためにカホンも始めてみた」というケースもあります。
どの楽器から始めるか迷ったら
ここまで、ピアノ、アコースティックギター、ウクレレ、サックス、カホンという5つの入門楽器をご紹介しました。「どれも楽しそうで、余計に迷ってしまう」という方もいらっしゃるかもしれません。
迷ったときは、次の3つの視点で考えてみてください。
- どんな場所で練習したいか(自宅・スタジオ・公園など)
- 将来どんな場で演奏したいか(ひとりで・バンドで・喫茶店のステージで)
- どんな音色が好きか(鍵盤の広がり、弦の響き、管楽器の歌うような音、リズムの心地よさなど)
ELANにいらっしゃるお客様を見ていると、「音の好み」が判断の決め手になっていることが多いと感じます。レコードを聴きながら、「この曲のどの楽器に耳がいくか」を意識してみると、自分に合った楽器が見えてくるかもしれません。
もし、「いつかELANのステージで弾いてみたい」「セッションに参加してみたい」という目標があれば、お気軽に店主にもご相談ください。練習のステップや、どんな曲から始めるといいかなど、コーヒーを飲みながら一緒に考えていきましょう。
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Cafe & Music ELAN
やわらかな音と、香り高い一杯を。
名古屋市熱田区外土居町9-37
光大井ハイツ1F 高蔵西館102
052-684-1711
営業時間|10:00〜23:00
定休日|月曜・第1&第3火曜日
アクセス|金山総合駅より大津通り南へ徒歩15分
市営バス(栄21)泉楽通四丁目行き「高蔵」下車すぐ
地下鉄名城線「西高蔵」駅より東へ徒歩7分
JR熱田駅より北へ徒歩9分
ゆったりと流れる時間のなかで、
ハンドドリップのコーヒーとグランドピアノの音色がそっと寄り添います
あなたの今日が、少しやさしくなるように。
Live Café ELAN でお待ちしております
