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2025年12月27日

ロックの名曲イントロに学ぶフレーズの作り方

名曲の始まりは「イントロ」に宿る

音楽を聴くとき、ほんの数秒のイントロで心をつかまれた経験はありませんか? ギターのリフが鳴った瞬間に、その曲の世界観が一気に広がる――そんな魔法のような瞬間を作り出すのが「イントロ」です。

名古屋のライブ喫茶ELANでは、アナログの音で聴く往年のロック名曲が店内を包みます。レーザーターンテーブルから流れるイントロの一音一音には、アーティストの魂と時代の息吹が込められています。この記事では、ロックの「名イントロ」に隠されたフレーズづくりの秘密を、やさしく解説していきます。

初めて楽器を手にした方から、長年演奏を続けているベテランの方まで、イントロの奥深さを知ることで、音楽の楽しみ方がさらに広がるはずです。ぜひ最後までお付き合いください。


イントロが「顔」になる理由

イントロは、曲全体の印象を決める”顔”のような存在です。多くのロック曲では、イントロ部分にギターリフやベースラインが配置され、曲のテーマを一瞬で伝えます。たとえば、ロック史に残る有名リフの多くは、たった数音でどの曲かわかるほど印象的です。

ELANのレコード棚にも、そんなイントロの名曲がたくさん並んでいます。レッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、ザ・ローリング・ストーンズ……。どの曲も、最初の3秒で聴き手を一瞬で引き込みます。

イントロが聴き手を惹きつける理由には、いくつかの共通点があります。

  • リズムの個性:拍の取り方や休符の使い方で「クセ」や「グルーヴ」を生み出す。
  • 音色の特徴:ギターの歪み具合やアンプの響きが、その曲の世界観を作る。
  • フレーズの反復:短いモチーフを繰り返すことで、印象を強くする。

ELANの店主がよく語るのは「イントロは会話の第一声」という言葉です。相手の注意を引くように、イントロも”最初のひとこと”で物語をはじめるのです。

人と人が出会ったとき、最初の印象がその後の関係を左右することがあります。音楽も同じで、イントロという「第一印象」が、聴き手との関係を決定づけるのです。だからこそ、多くのアーティストがイントロに心血を注ぎます。


名リフに共通する「構成」と「リズム」

初心者がフレーズを作るとき、よくある悩みが「どう作れば印象的になるか」です。答えは意外とシンプルで、「リズムのパターンを際立たせること」。

例えば、ある名ギタリストは1小節の中に「音を詰め込みすぎない」ことを意識したそうです。音と音の間に”間(ま)”を作ることで、グルーヴが生まれます。音楽理論ではこれを「シンコペーション」と呼び、拍をずらすことで躍動感を出すテクニックです。

また、イントロのメロディは、コード進行との関係も重要です。C→G→Am→F のような定番進行でも、リズムをずらしたり、音の長さを工夫するだけで印象が変わります。

ELANのジャズセッションでも、店主がよく話すのは「型を覚えてから崩すこと」。ロックも同じで、まずはシンプルなリズムから作り、慣れてきたら変化を加えるとよいでしょう。

リズムパターンの基本

ロックのイントロで使われるリズムパターンには、いくつかの定番があります。8ビートの刻みを基本としながら、アクセントの位置を変えることで、まったく異なる印象を生み出すことができます。

例えば、1拍目と3拍目にアクセントを置くと安定感のある堂々としたサウンドになります。一方、2拍目と4拍目を強調すると、いわゆる「バックビート」と呼ばれるロック特有のノリが生まれます。

ELANで流れるレコードを聴きながら、どこにアクセントがあるかを意識してみてください。同じ曲でも、聴くポイントを変えるだけで新しい発見があるはずです。


フレーズの作り方:3つのステップ

イントロを作りたい人のために、初心者でもできる3ステップを紹介します。

ステップ1:好きな名曲を耳コピする

最初は完全コピーでかまいません。耳で構造を覚えることで、”使える音”の感覚がつかめます。名曲のイントロを何度も聴き、どの音がどのタイミングで鳴っているのかを体に染み込ませましょう。

耳コピは最初は難しく感じるかもしれませんが、繰り返すうちに耳が鍛えられていきます。最初は1音ずつゆっくりと、確実に音を拾っていくことが大切です。

ステップ2:そのフレーズを少しだけ変える

1音変えるだけでも雰囲気は一変します。例えば、最後の音を半音上げたり、リズムを1拍早めてみたり。小さな変化が、オリジナリティへの第一歩です。

変化を加えるときは、まず「なぜこの音が使われているのか」を考えてみましょう。その音がコードのルート音なのか、3度なのか、5度なのか。理論的な背景を知ることで、変化の幅が広がります。

ステップ3:コード進行に合わせてオリジナルを作る

自分の好きなコード進行で、拾い集めたフレーズを組み合わせてみましょう。最初は既存のフレーズの組み合わせでも、やがて自分だけの音が見つかります。

コード進行は音楽の「道筋」のようなものです。その道筋に沿いながらも、どこで跳ねるか、どこで止まるかは演奏者の自由。その「自由」の部分に、あなたの個性が宿ります。

ELANの常連である若いギタリストのKさんも、最初は好きなロックバンドのイントロをコピーするところから始めました。ある日、コピーの最後の2音を自分なりに変えてみたところ、偶然にもドラマチックな響きになり、セッションで拍手を浴びたそうです。こうした小さな”発見”の積み重ねこそが、音楽の成長そのものです。


名古屋のライブ喫茶で聴く「生のイントロ」

ELANのスピーカー、JBL model 4344 から流れるイントロの音は、まるで演奏者が目の前にいるような迫力です。特にレーザーターンテーブルによる再生では、針では拾いきれない微細なニュアンスがよみがえります。

「イントロの一音目で、空気が変わるんです」と常連のNさん。彼は仕事帰りにELANでコーヒーを飲みながら、60年代ロックをよく聴く常連の一人です。「針を落とす音のあとに鳴る最初のコード。それだけで1日の疲れが吹き飛ぶ」と語ります。

お店では、リクエストすればスタッフがその場でレコードをかけてくれます。お気に入りのロックナンバーを”最高の音質”で聴くことで、イントロの奥深さを体で感じられるはずです。

アナログサウンドの魅力

デジタル音源が主流の現代において、アナログレコードの音には独特の温かみがあります。それは単なるノスタルジーではなく、音の「質感」の違いです。

デジタル音源は情報を数値化して記録しますが、アナログレコードは音の波形をそのまま溝に刻み込みます。この違いが、聴いたときの「空気感」の差となって現れるのです。

ELANでは、その違いを最大限に活かすため、再生機器にもこだわっています。レーザーターンテーブルは、レコードの溝を光で読み取るため、針による摩耗がありません。何度再生しても、最初の音質が保たれるのです。


イントロに隠された”感情の設計図”

良いイントロは、単なる技術の産物ではありません。聴き手の感情を動かす”設計図”のようなものです。例えば、マイナーコード(暗い響きのコード)を使うと切なさを表現でき、メジャーコード(明るい響き)は開放感を生みます。

店主はよく言います。「ロックのイントロには、アーティストの人生が出る」。その一音目を鳴らす瞬間、ステージ上の心の動きが音に乗るのです。だから同じ曲を別の時間に演奏しても、微妙に違う印象を与えます。

音とは”生き物”のようなもの。だからこそ、ELANでは生演奏のステージにこだわっています。お客様が音の揺れを感じられる瞬間を、できる限り自然な形で届けたい――それがこの場所の願いです。

感情を伝えるテクニック

イントロで感情を伝えるためのテクニックは、実はそれほど複雑ではありません。大切なのは、「何を伝えたいか」を明確にすることです。

悲しみを表現したいなら、マイナーキーを選び、テンポを落とし、音数を減らす。喜びを表現したいなら、メジャーキーで、テンポを上げ、跳ねるようなリズムを使う。こうした基本的な選択の積み重ねが、聴き手の心に届くイントロを生み出します。

しかし、最も大切なのは「自分自身がその感情を感じているか」ということ。テクニックだけでは、本当の感動は生まれません。演奏者の心が音に乗ったとき、初めて聴き手の心が動くのです。


初心者でもできるイントロ練習法

「楽器を始めたばかりだけど、自分でも印象的なイントロを作れる?」という質問をよくいただきます。もちろん可能です。以下のポイントを意識して練習してみてください。

  • メトロノームを使いながらシンプルに:まずは4拍だけのリズムパターンを繰り返してみる。
  • 音量より音の表情を意識:強く弾く、弱く弾く、休むだけでもフレーズに表情が出ます。
  • 好きなアーティストの”間”を真似る:音を出すタイミングだけでなく、”出さないタイミング”にも注目しましょう。

ELANでは、定期的にミニセッションイベントを開催しています。ステージで弾いてみると、同じイントロでもその場の空気で全く違って聞こえることがあります。音楽は理論だけでなく、体で感じて覚えるものなのです。

練習を続けるコツ

楽器の練習は、継続することが何より大切です。しかし、毎日同じ練習を続けるのは、正直なところ飽きてしまうこともあります。

そんなときは、練習の目的を変えてみましょう。今日は「リズムを正確に」、明日は「音色を意識して」、明後日は「感情を込めて」。同じフレーズでも、意識するポイントを変えるだけで、新鮮な気持ちで取り組めます。

また、録音して聴き返すことも効果的です。自分の演奏を客観的に聴くことで、気づかなかった癖や改善点が見えてきます。スマートフォンの録音機能で十分ですので、ぜひ試してみてください。


歴史に残るイントロの秘密

ロック史を振り返ると、時代を超えて愛されるイントロには共通した特徴があります。それは「シンプルでありながら、忘れられない」ということ。

70年代のハードロック黄金期、多くのギタリストたちは限られた機材の中で最大限の表現を追求しました。高価なエフェクターがなくても、ギターとアンプだけで生み出される「生の音」が、人々の心を揺さぶったのです。

ELANに並ぶレコードの数々は、そんな時代の証人です。デジタル全盛の現代だからこそ、アナログの温かみある音に触れることで、音楽の本質に立ち返ることができます。

時代ごとのイントロの変遷

1950年代のロックンロール黎明期、イントロはシンプルなギターリフが主流でした。チャック・ベリーやリトル・リチャードのイントロは、聴いた瞬間に体が動き出すような躍動感に満ちています。

60年代になると、ビートルズやローリング・ストーンズが登場し、イントロの表現がより多様化しました。実験的なサウンドや、複雑なアレンジが取り入れられるようになったのもこの時期です。

70年代はハードロックの全盛期。ディープ・パープルの「Smoke on the Water」やレッド・ツェッペリンの数々の名曲など、ギターリフがそのまま曲の代名詞となるような作品が次々と生まれました。

80年代以降は、シンセサイザーやデジタル技術の発展により、イントロの音色はさらに広がりを見せます。しかし、どんなに技術が進歩しても、人の心を動かすのは「音に込められた感情」であることに変わりはありません。


音がつなぐ「人」と「時間」

ある夜、ELANで常連たちが集まって即興セッションをしていたときのこと。ひとりの若手ギタリストが、緊張しながらも自作のイントロを弾きはじめました。音が空気を震わせ、店内がシンと静まりました。やがてドラムとベースが加わり、自然に曲が生まれたのです。

演奏が終わると、店主が静かにコーヒーを差し出して言いました。

「いいイントロだったよ。心が動いた。」

その瞬間、音楽が人をつなぐ力を、誰もが感じていたと思います。ロックのイントロは、ただの”前奏”ではなく、人の心を動かす小さなドラマなのです。

世代を超えて、ジャンルを超えて、音楽は人と人をつなぎます。ELANという空間は、そんな出会いが生まれる場所でもあります。初めて来店されたお客様が、隣に座った常連さんと音楽談義に花を咲かせる――そんな光景が日常的に見られるのも、この店の魅力です。

音楽がもたらす「つながり」

音楽には、言葉を超えたコミュニケーションの力があります。同じ曲を聴いて感動を分かち合ったとき、そこには言葉では説明できない「つながり」が生まれます。

ELANでは、そんなつながりを大切にしています。お客様同士が音楽を通じて知り合い、やがてバンドを組んだり、一生の友人になったりする例も珍しくありません。

イントロの数秒が、人生を変えることもある。大げさに聞こえるかもしれませんが、音楽にはそれだけの力があるのです。


まとめ

イントロは曲の入り口であり、アーティストの感情と物語を語る”最初の一言”です。構成やリズムの工夫、音の間の大切さ、そして何より心のこもった演奏が、名曲を生み出します。

ライブ喫茶ELANでは、そんな名イントロを最高の音質で楽しんでいただけます。レコードの針を落とした瞬間から始まるドラマを、ぜひコーヒーとともに味わってください。あなたの心に残る、人生の”イントロ”が見つかるかもしれません。

名古屋の街角で、あなたの来店をお待ちしております。音楽を愛するすべての方に、特別な時間をお届けできれば幸いです。

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Cafe & Music ELAN 

やわらかな音と、香り高い一杯を。

名古屋市熱田区外土居町9-37
光大井ハイツ1F 高蔵西館102
052-684-1711
 営業時間|10:00〜23:00
定休日|月曜・第1&第3火曜日
アクセス|金山総合駅より大津通り南へ徒歩15分
市営バス(栄21)泉楽通四丁目行き「高蔵」下車すぐ
地下鉄名城線「西高蔵」駅より東へ徒歩7分
JR熱田駅より北へ徒歩9分

ゆったりと流れる時間のなかで、
ハンドドリップのコーヒーとグランドピアノの音色がそっと寄り添います

あなたの今日が、少しやさしくなるように。
Live Café ELAN でお待ちしております