「”一人時間”に寄り添う、音楽と珈琲」

静寂の中に響く、豊かな時間の調べ

名古屋の街角に佇むライブ喫茶ELAN。
扉を開けば、そこには時が止まったような静謐な空間が広がっています。カウンター席に腰を下ろし、一杯の珈琲を前に音楽に耳を傾ける。そんな贅沢な一人時間を過ごしに、今日も多くのお客様が足を運んでくださいます。

誰かと会話を交わすことも素晴らしいひとときですが、時には言葉を必要としない時間も心に必要です。音楽と珈琲だけを友とし、自分自身と向き合う。そんな静かな対話の場として、ELANは皆様をお迎えしています。

一人で過ごす時間は決して孤独ではありません。良質な音楽と丁寧に淹れた珈琲があれば、それは豊かな体験となり、心の栄養となります。音楽は言葉を超えた表現であり、珈琲は五感を通じて私たちに安らぎをもたらします。この二つが織りなす調和の中で、お客様それぞれが自分だけの特別な時間を見つけていらっしゃる様子を、私たちは日々拝見しています。

一人時間を愛するお客様たちの物語

ELANには様々なお客様がいらっしゃいますが、特に印象深いのは一人の時間を大切にされる方々です。平日の午後、静かにカウンター席に座り、珈琲のカップを両手で包みながら音楽に身を委ねる女性。週末の夕暮れ時、窓際の席で読書をしながら時折レコードに耳を傾ける男性。それぞれが自分なりの過ごし方で、音楽と珈琲のある時間を満喫されています。

ある常連のお客様は、「ここに来ると、自分の心の声が聞こえるようになる」とおっしゃっていました。日常の喧騒から離れ、音楽の波に包まれながら珈琲を味わう時間は、自分自身との対話の時間でもあります。忙しい毎日の中で見失いがちな大切なものを、静かな音楽と温かい珈琲が思い出させてくれるのかもしれません。

また別のお客様は、「一人の時間が苦手だったけれど、ここの音楽を聴いているうちに、一人でいることの豊かさを知った」と語ってくださいました。音楽には人の心を開き、新しい発見をもたらす力があります。一人で過ごす時間の中で、今まで気づかなかった音楽の美しさや、珈琲の奥深い味わいに出会うことができるのです。

珈琲という名の瞑想

ELANでお出しする珈琲は、単なる飲み物以上の意味を持っています。豆の選定から焙煎、抽出まで、すべての工程に心を込めて取り組んでいます。一人時間を過ごされるお客様にとって、珈琲を飲む行為そのものが一種の瞑想となることを私たちは理解しています。

カップから立ち上る湯気を眺め、香りを深く吸い込み、最初の一口を口に含む瞬間。その一連の動作の中に、現在という時間に意識を向ける大切さがあります。音楽が空間を満たし、珈琲が五感を満たす。そのような環境の中で、お客様は自然と心を落ち着けることができるのです。

私たちがお勧めするのは、珈琲を急いで飲み干すのではなく、時間をかけてゆっくりと味わうことです。音楽のリズムに合わせるように、珈琲の温度の変化と共に現れる風味の変化を楽しんでいただきたいのです。一杯の珈琲が冷めるまでの時間は、一つの楽曲を聴き終える時間とほぼ同じです。音楽と珈琲が同じテンポで進行していく、そんな贅沢な時間の流れを体験していただけます。

一人のお客様に人気のレコード選

長年の営業を通じて、一人でいらっしゃるお客様に特に愛されるレコードの傾向が見えてきました。これらの作品は、静寂の中で聴くからこそその真価を発揮し、一人時間をより豊かなものにしてくれます。

ビル・エヴァンス「Waltz for Debby」

一人時間の音楽として語るとき、ビル・エヴァンスの「Waltz for Debby」を外すことはできません。このアルバムに収録された楽曲は、まるで静かな部屋で親しい友人と語り合っているような親密さを持っています。特にタイトル曲「Waltz for Debby」は、珈琲を飲みながら聴くのに最適な、優しく包み込むような美しさがあります。

エヴァンスのピアノタッチは繊細で、一音一音が丁寧に紡がれています。一人で過ごす時間の中で、この音楽は孤独感を癒すのではなく、一人でいることの豊かさを教えてくれます。珈琲の温かさと音楽の温もりが重なり合い、心地よい調和を生み出します。

マイルス・デイヴィス「Kind of Blue」

ジャズの歴史において最も重要な作品の一つとされる「Kind of Blue」は、一人時間を過ごすお客様からの支持も厚いアルバムです。このアルバムに流れるモードジャズの美学は、聴く人の心に静かな波紋を広げていきます。

特に「Blue in Green」という楽曲は、その名の通り青と緑の色彩を音で表現したような美しさがあります。珈琲を飲みながらこの曲に耳を傾けていると、時間の感覚が曖昧になり、音楽と一体化するような感覚を味わうことができます。一人でいる時間が、決して寂しいものではなく、むしろ豊かで充実したものであることを実感させてくれる名盤です。

キース・ジャレット「The Köln Concert」

即興演奏の傑作として知られる「The Köln Concert」は、一人の音楽家が紡ぎ出した純粋な音の世界です。ライブ録音でありながら、まるで瞑想的な空間に身を置いているような感覚を味わうことができます。

このアルバムの魅力は、音楽が生まれる瞬間の生々しさと、同時に深い精神性を併せ持っていることです。珈琲を飲みながらこの音楽に耳を傾けていると、創造の瞬間に立ち会っているような特別な体験ができます。一人時間の中で、芸術の本質に触れることができる貴重な作品です。

エラ・フィッツジェラルド「Ella Fitzgerald Sings the Cole Porter Song Book」

女性ヴォーカルの最高峰とも言えるエラ・フィッツジェラルドの歌声は、一人で過ごす時間に特別な彩りを添えてくれます。コール・ポーターの楽曲を歌ったこのアルバムは、洗練された大人の魅力に満ちています。

エラの歌声には、聴く人の心を包み込むような温かさがあります。珈琲の香りと共にこの音楽を楽しむ時間は、まるで上質なサロンでひとときを過ごしているような優雅さを感じさせてくれます。一人の時間が、贅沢で特別なものになる魔法のような音楽です。

チェット・ベイカー「Chet Baker Sings」

トランペッターでありながらヴォーカリストとしても活動したチェット・ベイカーの歌声は、一人時間にぴったりの親密さを持っています。彼の歌う「My Funny Valentine」や「I Fall in Love Too Easily」は、珈琲を飲みながら聴くのに最適な楽曲です。

ベイカーの音楽には、人生の甘苦を知った大人の魅力があります。完璧ではないからこそ心に響く、そんな人間味あふれる表現が一人時間を過ごすお客様の心に深く刻まれています。

アストラッド・ジルベルト「Getz/Gilberto」

ボサノヴァの名盤として知られるこのアルバムは、一人時間に静かな南国の風を運んでくれます。アストラッド・ジルベルトの囁くような歌声と、スタン・ゲッツのサックスが織りなすハーモニーは、珈琲の時間を特別なものにしてくれます。

「The Girl from Ipanema」をはじめとする収録楽曲は、どれも穏やかで優雅な時間の流れを演出してくれます。一人でいる時間が、まるでリゾート地のカフェで過ごしているような贅沢な体験になります。

季節と音楽と珈琲の調和

ELANでは、季節の移ろいに合わせて音楽の選曲や珈琲の種類を変化させています。一人時間を過ごされるお客様にとって、季節感のある音楽と珈琲の組み合わせは、その時々の心境にぴったりと寄り添ってくれるものです。

春には新緑の季節にふさわしい、希望に満ちた軽やかな音楽を選びます。ビル・エヴァンスの繊細なピアノや、チェット・ベイカーの透明感のある歌声が、春の陽だまりのような温かさを演出します。珈琲も、酸味の効いた明るい味わいのものをご用意し、新しい季節の始まりを音楽と共に味わっていただきます。

夏の暑い日には、涼しげなボサノヴァや、アイスコーヒーとの相性抜群のクールジャズをお楽しみいただけます。エアコンの効いた店内で、冷たい珈琲を飲みながら聴く音楽は、暑さを忘れさせてくれる特別な魔法を持っています。

秋の夕暮れ時には、哀愁を帯びた美しいバラードが心に響きます。マイルス・デイヴィスの「Kind of Blue」のような、深みのある音楽が、秋の夜長を豊かに彩ります。珈琲も、コクのある深煎りのものを選び、秋の静けさと調和させています。

冬の寒い日には、心を温めてくれるような音楽をお届けします。暖炉の火のような温かさを持つ音楽と、湯気の立つホットコーヒーの組み合わせは、一人時間を至福のひとときに変えてくれます。

音楽が教えてくれること

長年ライブ喫茶を営んできて感じるのは、音楽には人の心を豊かにする力があるということです。特に一人時間を過ごされるお客様の表情を見ていると、音楽が内面に働きかける力の大きさを実感します。

音楽は言葉では表現できない感情や体験を伝えてくれます。喜びや悲しみ、希望や不安、様々な感情が音楽を通じて表現され、それを聴く人の心に響きます。一人でいる時間だからこそ、そうした音楽のメッセージをより深く受け取ることができるのです。

また、音楽には時代を超える普遍性があります。何十年も前に録音された音楽が、現在の私たちの心にも深く響くのは、そこに人間の普遍的な感情が込められているからです。一人時間の中で、そうした時代を超えた音楽の力に触れることは、自分自身の人生を深く見つめ直すきっかけにもなります。

珈琲が紡ぐ物語

珈琲にもまた、それぞれに物語があります。豆が育った土地や気候、生産者の思い、焙煎師のこだわり、そして最終的に一杯の珈琲として味わわれるまでの長い旅路。そうした物語を思いながら珈琲を飲む時間は、単なる飲食を超えた豊かな体験となります。

ELANでは、豆の産地や特徴についてもお話しできるよう心がけています。一人でいらっしゃるお客様との会話は少ないかもしれませんが、珈琲を通じて世界各地の文化や風土に思いを馳せていただくことで、一人時間がより広がりのあるものになることを願っています。

珈琲の味わいもまた、音楽と同様に時間の経過と共に変化していきます。淹れたての熱い状態から始まって、温度が下がるにつれて現れる風味の変化を楽しむことは、まるで音楽の展開を聴くような体験です。一人の時間だからこそ、そうした微細な変化にも気づくことができるのです。

静寂の価値

現代社会は情報に溢れ、常に何かの刺激に囲まれています。そんな中で、静寂の価値を見直すことの大切さを、一人でいらっしゃるお客様から学ばせていただいています。

ELANの空間は、完全な無音ではありません。質の高い音楽が静かに流れ、珈琲を淹れる音や、カップを置く音といった日常の音が自然に混じり合っています。しかし、そこには都市の喧騒とは異なる、心地よい静寂があります。

この静寂の中で、お客様は自分自身の内なる声に耳を傾けることができます。普段は忙しさにかき消されてしまう心の声が、音楽と珈琲に包まれた静かな空間の中で、はっきりと聞こえてくるのです。

時間の贅沢

現代人にとって最も贅沢なものの一つは、時間なのかもしれません。特に、何も生産的なことをしない時間、ただ音楽を聴き、珈琲を味わう時間は、究極の贅沢と言えるでしょう。

ELANにいらっしゃる一人のお客様は、そうした時間の贅沢を理解し、大切にされている方々です。効率や生産性を求められる日常から離れ、ただ存在することの豊かさを味わう時間。そんな時間を提供できることが、私たちの喜びでもあります。

時計を気にせず、音楽の流れに身を任せ、珈琲の温度の変化と共に時を過ごす。そうした時間の過ごし方こそが、心の栄養となり、明日への活力となるのです。

出会いとしての一人時間

一人時間は、新しい自分との出会いの時間でもあります。普段は気づかない自分の感情や考え、新しい音楽や珈琲の味わいとの出会い。そうした発見が、一人でいる時間を豊かなものにしてくれます。

ELANで過ごす一人時間の中で、今まで聴いたことのなかった音楽に出会い、それが人生を変えるほどの影響を与えることもあります。また、珈琲の新しい味わいに出会うことで、五感が研ぎ澄まされ、日常の小さな美しさに気づくようになることもあります。

そうした出会いは、一人でいる時間だからこそ可能になります。誰かと一緒にいるときは、相手への配慮や会話に集中するため、自分自身の感覚に集中することは難しいものです。一人の時間こそが、新しい発見と出会いの時間なのです。

ELANからのメッセージ

誰とも話さない日があっても、それは決して寂しいことではありません。音楽と珈琲があれば、その時間は豊かで意味のあるものになります。私たちELANは、そうした一人時間を大切にされるお客様を心から歓迎いたします。

店内に入られたら、どうぞリラックスして、自分だけの時間をお楽しみください。私たちは必要以上にお声をかけることはいたしません。静かに音楽を聴き、珈琲を味わい、自分自身との対話を楽しんでいただければと思います。

一人でいることの豊かさを知っているお客様たちが作り出す、ELANの特別な雰囲気。その中で、新しい音楽との出会い、珈琲の新しい味わいとの出会い、そして何より自分自身の新しい一面との出会いを体験していただけることを願っています。

今日もまた、一人時間を求めて扉を開けるお客様をお待ちしています。音楽と珈琲と共に、豊かな時間をお過ごしください。

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Cafe & Music ELAN 

やわらかな音と、香り高い一杯を。

名古屋市熱田区外土居町9-37
光大井ハイツ1F 高蔵西館102
052-684-1711
 営業時間|10:00〜23:00
定休日|月曜・第1&第3火曜日
アクセス|金山総合駅より大津通り南へ徒歩15分
市営バス(栄21)泉楽通四丁目行き「高蔵」下車すぐ
地下鉄名城線「西高蔵」駅より東へ徒歩7分
JR熱田駅より北へ徒歩9分

ゆったりと流れる時間のなかで、
ハンドドリップのコーヒーとグランドピアノの音色がそっと寄り添います

あなたの今日が、少しやさしくなるように。
Live Café ELAN でお待ちしております

 

音楽とコーヒーを楽しむ隠れ家 – ライブ喫茶ELAN

名古屋の音楽文化を支える老舗喫茶店

名古屋の音楽シーンに欠かせない存在として長年愛され続けているライブ喫茶ELAN。扉を開けば、そこには時代を超越した音楽の世界が広がっています。往年の名曲を収めたレコードが所狭しと並ぶ店内は、まさに音楽愛好家にとっての聖地と呼ぶにふさわしい空間です。

広々とした店内は、落ち着いた照明と木のぬくもりが感じられるインテリアで統一されており、訪れる人々に心地よいくつろぎを提供しています。壁一面に並ぶレコードコレクションは、ジャズ、ロック、クラシック、フォークソング、ブルース、ボサノバ、レゲエ、ソウルミュージックなど、あらゆるジャンルを網羅しており、その数は数千枚にも及びます。

名古屋という街は古くから喫茶店文化が根付いており、その中でもELANは音楽に特化した独特の存在感を放っています。創業から数十年の歴史を持つこの店は、多くの音楽愛好家たちの憩いの場として、そして新しい音楽との出会いの場として機能し続けています。

こだわりのドリンクメニュー

音楽と共に楽しんでいただくドリンクメニューも、ELANの大きな魅力の一つです。特に充実したアルコールメニューは、音楽を聴きながらゆっくりと時間を過ごしたい方々に好評をいただいています。価格設定も良心的で、長時間滞在していただけるよう配慮されています。

アルコールメニューの詳細

ビール各種

  • Corona Extra ライム付き 600円
  • Heineken 600円
  • Budweiser 600円
  • 生ビール(アサヒ) 600円
  • ノンアルコールビール 600円

海外ビールから国産ビールまで、幅広い選択肢をご用意しております。
Corona Extraには新鮮なライムを添えてお出しし、南国のリゾート気分を演出します。冷たいビールと爽やかなライムの組み合わせは、特に夏場のジャズやボサノバを聴きながら楽しむのに最適です。
Heinekenの爽やかな味わいは、軽快なロックナンバーやポップスとの相性が抜群で、多くのお客様に愛されています。

Budweiserの軽快な飲み口は、どんな音楽ジャンルとも調和し、長時間の音楽鑑賞にも適しています。生ビール(アサヒ)は、きめ細かい泡と共に提供される定番の味わいで、日本のお客様には特に馴染み深く、多くのリピーターの方々に選ばれ続けています。

ノンアルコールビールも充実しており、お車でお越しの方や、アルコールを控えている方にも音楽と共にビールの味わいを楽しんでいただけます。味わいは通常のビールと変わらず、満足していただける品質を保っています。

ワイン各種

  • グラス赤ワイン 600円
  • グラス白ワイン 600円
  • グラススパークリングワイン 600円

厳選されたワインを気軽にお楽しみいただけるよう、グラスでご提供しております。赤ワインは豊かな香りとコクのある味わいが特徴で、特にジャズやクラシック音楽との相性は格別です。深みのある音楽と共に味わう赤ワインは、まさに大人の贅沢な時間を演出してくれます。フルボディの赤ワインは、重厚なオーケストラ作品や情熱的なラテン音楽と絶妙にマッチします。

白ワインは爽やかな酸味と上品な味わいで、軽やかなポップスやフォークソング、アコースティック音楽を聴きながら飲むのに最適です。特に女性のお客様に人気が高く、繊細な音楽の魅力を引き立ててくれます。辛口から甘口まで、その日の気分や選曲に合わせて最適な白ワインをスタッフがご提案いたします。

スパークリングワインは特別な日や、友人との語り合いの時間を華やかに彩ります。泡立ちの美しさと爽快な味わいは、祝祭的な音楽やアップテンポな楽曲との組み合わせで、より一層楽しい時間を演出します。記念日や誕生日などの特別な日にも多くの方にご利用いただいています。

くつろぎの空間づくり

ライブ喫茶ELANでは、お客様一人ひとりがゆったりとした時間を過ごせるよう、空間づくりにも細心の注意を払っています。座席は適度な間隔を保って配置されており、プライバシーを確保しながらも、音楽を通じた一体感を感じられるよう工夫されています。

名古屋の音楽文化への貢献

ELANは単なる喫茶店の枠を超えて、名古屋の音楽文化の発信地としての役割も果たしています。地元のミュージシャンによる小規模なライブイベントや、音楽に関するトークイベント、レコード鑑賞会など、様々な音楽関連イベントを定期的に開催しています。

地域ミュージシャンとの連携

名古屋を拠点に活動するジャズミュージシャン、フォークシンガー、ロックバンドなどとの交流も深く、彼らの音楽活動を支援する場としても機能しています。若手ミュージシャンにとっては貴重な発表の場であり、音楽ファンにとっては新しい才能との出会いの場となっています。

音楽教育への貢献

音楽の知識が豊富なスタッフによる、音楽史の解説や楽器についての説明なども行っており、音楽教育の面でも地域に貢献しています。特に若い世代の音楽ファンには、アナログレコードの魅力や音楽の歴史について学ぶ機会を提供しています。

多様な楽しみ方とサービス

ELANでの過ごし方は人それぞれです。仕事の合間にコーヒーを飲みながら音楽に癒されたい方、友人との語り合いの時間を音楽と共に楽しみたい方、一人でじっくりと音楽の世界に浸りたい方、読書や作業をしながらBGMを楽しみたい方など、どのような目的でも満足していただける環境を提供しています。

時間帯別の楽しみ方

平日の昼間(10:00-15:00)
比較的静かで落ち着いた雰囲気の中、読書や作業をしながら音楽を楽しむお客様が多い時間帯です。クラシック音楽やジャズのスタンダードナンバーなど、集中を妨げない上品な楽曲が中心に流れます。フリーランスの方や在宅ワーカーの方の作業場所としても人気があります。

平日の夕方(15:00-17:00)
仕事帰りのお客様が立ち寄る時間帯で、一日の疲れを癒すリラックスした音楽が中心となります。フォークソングやソフトロック、ボサノバなど、心地よい楽曲で1日の締めくくりを演出します。

週末
 週末は平日よりも幅広い年齢層のお客様にご来店いただいており、音楽のジャンルも多岐にわたります。家族連れやカップル、友人グループなど、様々なお客様に対応した楽曲選択を心がけています。

特別サービス

リクエスト対応 お客様からの楽曲リクエストも可能な限り対応しており、膨大なコレクションの中からお客様のお気に入りの楽曲を見つけ出すお手伝いをします。「こんな感じの曲が聴きたい」という曖昧なリクエストでも、スタッフの音楽知識を活かして最適な楽曲をご提案します。

音楽相談サービス
「新しいジャンルの音楽を開拓したい」「プレゼント用に音楽を選びたい」といったご相談も承っています。お客様の音楽的嗜好をお聞きした上で、最適な楽曲やアーティストをご紹介します。

季節ごとの楽しみと特別企画

ELANでは季節に応じた楽曲の選択や、季節限定のドリンクメニュー、特別企画など、一年を通じて新鮮な体験を提供しています。

春の楽しみ(3-5月)

桜の季節には、爽やかなジャズナンバーやアコースティックフォーク、軽やかなクラシック音楽を中心に選曲します。新緑の季節らしい、希望に満ちた楽曲で店内を彩ります。この時期には、新生活を始める方々の応援企画として、音楽相談サービスを強化し、新しい環境での音楽ライフをサポートします。

夏の楽しみ(6-8月)

暑い夏には、涼やかなボサノバやライトロック、ジャズフュージョンなどで、音楽的な涼しさを提供します。特にブラジル音楽やレゲエなど、トロピカルな雰囲気の楽曲が人気を集めます。夏限定のトロピカルカクテルとの組み合わせで、南国リゾートのような雰囲気を演出します。

秋の楽しみ(9-11月)

秋の夜長には、哀愁漂うバラードや室内楽、フォークソングなど、物思いにふけりたくなるような楽曲を中心に選曲します。紅葉の季節らしい、深みのある音楽で心を温めます。この時期には、読書と音楽を組み合わせた特別企画も開催し、文学と音楽の融合を楽しんでいただきます。

冬の楽しみ(12-2月)

寒い冬には、心温まるクリスマスソングやクラシック音楽、ジャズのバラードなどで、温かい雰囲気を演出します。年末年始には特別な楽曲コレクションを用意し、1年の締めくくりと新年の始まりを音楽と共に迎えられるよう配慮しています。

音楽初心者にも優しい環境

ELANは音楽に詳しくない方でも気軽に楽しめる環境づくりを心がけています。スタッフは音楽の知識が豊富でありながら、押し付けがましくない程度にお客様の音楽体験をサポートしています。

音楽入門サポート

「この曲は何という曲ですか」「このアーティストの他の楽曲も聴いてみたい」「ジャズを聴いてみたいけれど、何から始めればいいかわからない」といったご質問に、丁寧にお答えしています。音楽の専門用語を使わず、分かりやすい言葉で音楽の魅力をお伝えすることを心がけています。

音楽ガイドサービス

初回来店の方には、ELANの楽しみ方や、おすすめの楽曲について簡単にご説明します。また、お客様の普段聴いている音楽をお聞きして、新しいジャンルへの扉を開くお手伝いをします。音楽の好みは人それぞれですので、決して押し付けることなく、お客様のペースに合わせてご提案します。

地域に根ざした喫茶店として

名古屋という土地に根ざした喫茶店として、ELANは地域の皆様に愛され続けています。常連のお客様の中には、学生時代からELANに通い続け、社会人になってからも、結婚してからも、時には子供を連れて訪れる方もいらっしゃいます。世代を超えて愛される店づくりを目指し、それぞれのライフステージに応じた音楽体験を提供しています。

コミュニティの形成

ELANは単なる喫茶店を超えて、音楽を愛する人々のコミュニティの核となっています。お客様同士が音楽について語り合ったり、新しい友人関係が生まれたりする場面もよく見られます。音楽という共通の言語を通じて、年齢や職業を超えた交流が生まれるのも、ELANの大きな魅力の一つです。

観光地としての価値

名古屋を訪れた観光客の方々にも、名古屋の喫茶店文化の一端を体験していただける場として機能しており、多くの方々に名古屋の音楽文化の魅力を伝えています。県外からのお客様には、名古屋ならではのおもてなしの心と、質の高い音楽体験を提供し、名古屋の良い思い出を作っていただけるよう努めています。

特別な時間を演出する空間

ELANは、日常の中の特別な時間を演出する空間として存在しています。忙しい現代社会の中で、音楽と共にゆっくりと流れる時間を体験することは、心身のリフレッシュにも繋がります。美味しいドリンクと質の高い音楽に包まれながら、自分だけの時間を過ごすことができるのです。

デジタルデトックスの場

スマートフォンやSNSに疲れた現代人にとって、ELANはデジタルデトックスの場としても機能しています。アナログレコードの音楽に耳を傾けながら、デジタル機器から離れてゆっくりと過ごす時間は、心の平穏を取り戻すのに最適です。

創作活動の拠点

作家、画家、デザイナーなど、創作活動に携わる方々にとって、ELANは重要なインスピレーションの源となっています。質の高い音楽に包まれた環境は、創造性を刺激し、新しいアイデアの発見につながります。多くのクリエイターの方々が、ELANで生まれたインスピレーションを作品に反映させています。

音楽との出会いの場

ELANでは、普段聴く機会のない楽曲や知らなかったアーティストとの出会いも楽しみの一つです。膨大なレコードコレクションの中から、その日の気分や雰囲気に合わせて選ばれる楽曲は、新たな音楽の扉を開いてくれることでしょう。

セレンディピティの体験

ELANでの音楽体験は、しばしば意図しない素晴らしい発見をもたらします。たまたま流れてきた楽曲に心を奪われ、そのアーティストの虜になったお客様も数多くいらっしゃいます。このような偶然の出会いこそが、音楽ライフを豊かにする重要な要素です。

音楽的視野の拡大

音楽を通じて新しい世界を発見し、自分の音楽的な視野を広げることができる、それがライブ喫茶ELANの持つ大きな魅力です。ロック一筋だった方がジャズの奥深さに目覚めたり、クラシック音楽しか聴かなかった方がブルースの魅力に開眼したりと、音楽的な冒険の出発点としてELANをご利用いただいています。

まとめ

音楽とコーヒーを楽しむ隠れ家として、ライブ喫茶ELANは名古屋の音楽文化に欠かせない存在です。広く落ち着いた雰囲気の店内で、往年の名曲に耳を傾けながら、質の高いドリンクをお楽しみください。

一人でも、友人とでも、音楽を愛するすべての方々に、特別なひとときを提供いたします。日常の喧騒から離れ、音楽という芸術の世界に身を委ねる贅沢な時間を、ぜひELANでお過ごしください。

名古屋にお越しの際は、ぜひライブ喫茶ELANで、音楽とコーヒーが織りなす至福の時間をお過ごしください。数千枚のレコードコレクション、こだわりの音響設備、そして音楽への深い愛情を持ったスタッフが、皆様のご来店を心よりお待ちしております。

音楽は時代を超え、国境を越え、人々の心を繋ぐ素晴らしい芸術です。ELANで過ごす時間が、皆様の音楽ライフをより豊かにし、新しい音楽との出会いをもたらすことを願っています。

 

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Cafe & Music ELAN 

やわらかな音と、香り高い一杯を。

名古屋市熱田区外土居町9-37
光大井ハイツ1F 高蔵西館102
052-684-1711
 営業時間|10:00〜23:00
定休日|月曜・第1&第3火曜日
アクセス|金山総合駅より大津通り南へ徒歩15分
市営バス(栄21)泉楽通四丁目行き「高蔵」下車すぐ
地下鉄名城線「西高蔵」駅より東へ徒歩7分
JR熱田駅より北へ徒歩9分

ゆったりと流れる時間のなかで、
ハンドドリップのコーヒーとグランドピアノの音色がそっと寄り添います

あなたの今日が、少しやさしくなるように。
Live Café ELAN でお待ちしております

音楽と共に味わう本格軽食メニューのご紹介

皆様、いつもライブ喫茶ELANをご愛顧いただき誠にありがとうございます。
名古屋の音楽シーンを彩る当店では、素晴らしい演奏と共に心温まるお食事をお楽しみいただけるよう、こだわりの軽食メニューをご用意しております。

本日は、多くのお客様にご好評いただいている軽食メニューについて詳しくご紹介させていただきます。音楽に耳を傾けながら、ゆったりとした時間をお過ごしいただけるよう、一品一品心を込めて調理しております。

パスタメニューへのこだわり

当店のパスタメニューは、本格的なイタリアンの味わいを大切にしながらも、日本人の口に合うよう独自のアレンジを加えております。

イタリアンパスタ 800円

当店の定番メニューの一つであるイタリアンパスタは、シンプルながらも奥深い味わいが特徴です。

パスタの茹で加減にもこだわり、アルデンテの絶妙な食感を保ちながら、ソースとの絡みが最高になるよう調整しています。

タラコパスタ 800円

日本人に愛され続けるタラコパスタも、当店では本格的な調理法でお作りしています。プチプチとした食感と濃厚な旨味をお楽しみいただけます。

仕上げに刻み海苔をトッピングし、和の要素を加えることで、より一層日本人好みの味わいに仕上げています。
熱々の状態でお客様にお出しし、香り立つ磯の香りと共にお楽しみいただいています。

カルボナーラ(生ハム添え)850円

当店自慢のカルボナーラは、本場ローマの伝統的な製法を忠実に再現しながら、生ハムを添えることでより豪華で満足感のある一皿に仕上げています。

卵黄には、新鮮な卵を使用し、濃厚でコクのある味わいを実現しています。パルミジャーノ・レッジャーノチーズは、本格的なものを使用し、深い旨味と豊かな香りが特徴です。

生ハムは、薄くスライスして料理の上に美しく盛り付けています。生ハムの塩味と旨味が、クリーミーなカルボナーラソースと絶妙にマッチし、より一層深い味わいを生み出しています。

黒胡椒は、最後にたっぷりとかけることで、ピリッとしたアクセントが全体の味を引き締めています。濃厚でありながらも重すぎない、絶妙なバランスの取れた一皿となっています。

ボンゴレビヤンコ 900円

当店のボンゴレビヤンコは、新鮮なアサリの旨味を最大限に活かした、海の恵みを感じられる一品です。

白ワインは、アサリの旨味を引き出しながら、全体の味わいを上品に仕上げています。ニンニクは、香りが立つよう薄くスライスして、オリーブオイルで低温からじっくりと炒め、焦がさないよう注意深く調理しています。

パセリは、フレッシュなイタリアンパセリを使用し、みじん切りにして仕上げに加えることで、鮮やかな緑色と爽やかな香りが料理全体を彩ります。

アサリの身はふっくらと柔らかく、磯の香りが豊かに残った状態でお客様にお出ししています。

パスタには、ソースがよく絡むスパゲッティを使用し、アサリから出た旨味たっぷりのスープを余すことなく麺に吸わせています。

カレーメニューの特色

当店のカレーメニューは、長年の研究と試行錯誤を重ねて完成させた、オリジナルレシピによるものです。スパイスの配合から煮込み時間まで、すべてにこだわりを持って作り上げています。

ビーフカレー 800円

当店のビーフカレーは、じっくりと煮込んだ牛肉の旨味が溶け込んだ、コク深い味わいが特徴です。使用する牛肉は、国産の良質な部位を厳選し、大きめにカットして長時間煮込むことで、肉の旨味がカレー全体に行き渡るよう工夫しています。。

ライス大盛りオプションでは、通常の1.5倍の量をお出しし、ボリューム満点でお腹いっぱいお楽しみいただけます。カレーの量も若干多めにお出しし、最後まで美味しくお召し上がりいただけるよう配慮しています。

和牛カレー 1,000円

当店最高級のカレーメニューである和牛カレーは、厳選された和牛を使用した贅沢な一品です。使用する和牛は、高品質なものを厳選し、美しい肉質と深い旨味が特徴です。

和牛の調理には特別な技術が必要で、肉の旨味を最大限に引き出すため、まず表面を強火で焼き、肉汁を閉じ込めた後、低温でじっくりと煮込んでいます。この手法により、和牛特有の上品な脂の甘みと、肉本来の深い旨味がカレー全体に溶け込みます。

食材へのこだわりと品質管理

当店では、すべての料理において使用する食材の品質にこだわり、産地や製造方法まで厳しくチェックしています。野菜類については、新鮮さと安全性を重視しています。

肉類については、信頼できる業者から直接仕入れ、品質の確認を怠りません。特に和牛については、生産者まで遡って品質を確認し、お客様に安心してお召し上がりいただけるよう努めています。

調味料についても、天然由来のものを中心に使用し、化学調味料の使用は最小限に抑えています。塩は、ミネラル豊富な天然塩を使用し、醤油は老舗の醸造元から取り寄せた本醸造醤油を使用しています。

スパイス類については、できる限りホールスパイスを仕入れ、使用直前に挽くことで、最大限の香りと風味を保っています。また、定期的に在庫の見直しを行い、常に新鮮な状態のものを使用するよう心がけています。

調理環境と衛生管理

当店の厨房では、最新の衛生管理システムを導入し、お客様に安全で美味しい料理を提供するための環境を整えています。調理器具の洗浄・消毒は、食材ごとに専用のものを使用し、交差汚染を防いでいます。

温度管理についても、各料理に最適な温度で調理・保存できるよう、高精度の温度計を使用し、常にチェックを行っています。特に肉類については、中心温度まで適切に火を通し、食中毒のリスクを排除しています。

スタッフの衛生教育も定期的に実施し、手洗い・消毒の徹底、適切な服装の着用、健康管理の重要性などについて指導しています。また、食材の仕入れから提供までの全工程において、記録を残し、トレーサビリティを確保しています。

音楽と食事の調和

ライブ喫茶ELANの特色は、何といっても生演奏と共にお食事をお楽しみいただけることです。料理の提供タイミングも、演奏に配慮し、音楽の邪魔にならないよう細心の注意を払っています。

料理の香りや見た目も、音楽との相乗効果を考慮し、お客様の五感すべてで楽しんでいただけるよう工夫しています。特に、料理をお出しするタイミングは、楽曲の合間や静かなパートを選び、演奏の妨げにならないよう配慮しています。

また、料理の器や盛り付けにも音楽的な要素を取り入れ、視覚的にも楽しんでいただけるよう演出しています。照明も、料理が美味しく見えるよう調整し、落ち着いた雰囲気の中でゆったりとお食事をお楽しみいただけます。

お客様へのおもてなし

当店では、お客様一人ひとりに心のこもったサービスを提供することを心がけています。料理の説明や食材の産地、調理法についてのご質問にも、スタッフが丁寧にお答えいたします。

アレルギーをお持ちのお客様については、事前にご相談いただければ、可能な限り対応させていただきます。辛さの調整や、特定の食材を除いた調理も承っておりますので、お気軽にお声がけください。

また、お食事のペースについても、お客様のご希望に合わせて調整いたします。ゆっくりと音楽をお楽しみになりたい場合は、料理の提供間隔を空けることも可能です。逆に、お急ぎの場合は、可能な限り迅速に対応いたします。

ドリンクメニューとのペアリング

当店の軽食メニューは、豊富なドリンクメニューとの組み合わせもお楽しみいただけます。特に、コーヒーや紅茶との相性を考慮し、料理の味付けや提供温度を調整しています。

イタリアンパスタには、酸味のあるコーヒーがよく合い、トマトの酸味とコーヒーの苦味が絶妙なハーモニーを奏でます。

タラコパスタには、まろやかなカフェオレやカプチーノが相性抜群です。クリーミーなソースとミルクの甘みが調和し、より一層クリーミーで優しい味わいをお楽しみいただけます。

カルボナーラには、香り高いアールグレイティーがおすすめです。ベルガモットの香りが、卵とチーズの濃厚さを軽やかにし、食後感をさっぱりとさせてくれます。

ボンゴレビヤンコには、白ワインはもちろん、レモンティーなどの柑橘系のドリンクがよく合います。アサリの磯の香りと柑橘の爽やかさが、海辺のカフェにいるような爽快感を演出します。

カレーメニューには、アイスコーヒーやアイスティーなどの冷たいドリンクがおすすめです。スパイシーな料理と冷たいドリンクの組み合わせは、口の中をリフレッシュしてくれ、最後まで美味しくお召し上がりいただけます。

 

環境への配慮と持続可能性

当店では、環境への配慮も重要な課題として取り組んでいます。食材の仕入れにおいては、できる限り地元産のものを選ぶことで、輸送に伴う環境負荷の軽減を図っています。

また、食品ロスの削減にも積極的に取り組んでおり、仕入れ量の適正化や、食材の有効活用を徹底しています。野菜の皮や茎なども、可能な限り料理に活用し、廃棄物の削減に努めています。

容器や包装材についても、環境に優しい素材を選択し、リサイクル可能なものを優先的に使用しています。お客様にも、環境への配慮についてご理解とご協力をお願いしており、多くの方にご支持いただいています。

 

今後も、お客様により良い料理とサービスを提供できるよう、スタッフ一同努力を続けてまいります。音楽と共に、心温まるひとときをお過ごしいただければ幸いです。皆様のご来店を心よりお待ちしております。

 

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Cafe & Music ELAN 

やわらかな音と、香り高い一杯を。

名古屋市熱田区外土居町9-37
光大井ハイツ1F 高蔵西館102
052-684-1711
 営業時間|10:00〜23:00
定休日|月曜・第1&第3火曜日
アクセス|金山総合駅より大津通り南へ徒歩15分
市営バス(栄21)泉楽通四丁目行き「高蔵」下車すぐ
地下鉄名城線「西高蔵」駅より東へ徒歩7分
JR熱田駅より北へ徒歩9分

ゆったりと流れる時間のなかで、
ハンドドリップのコーヒーとグランドピアノの音色がそっと寄り添います

あなたの今日が、少しやさしくなるように。
Live Café ELAN でお待ちしております

名古屋の喫茶店文化とライブ喫茶ELAN – 音楽とコーヒーが織りなす特別な時間

はじめに

名古屋という街を語る上で、喫茶店文化は欠かすことのできない重要な要素です。この中部地方最大の都市は、独特の喫茶店文化を育み、多くの人々に愛され続けてきました。そんな名古屋の喫茶店文化の中でも、特別な存在として親しまれているのが、音楽とコーヒーを楽しめる隠れ家的な空間、ライブ喫茶ELANです。

名古屋の喫茶店文化の歴史

戦後復興期の始まり

名古屋の喫茶店文化は、戦後復興期の1950年代に本格的に始まりました。当時の名古屋は、戦災からの復興を遂げつつあり、人々の生活にも余裕が生まれ始めていた時期でした。この頃、名古屋の街には続々と喫茶店が開店し、市民の憩いの場として親しまれるようになりました。

名古屋の喫茶店が他の地域と異なる特徴を持つようになったのは、この時期からです。名古屋の商人気質と、ものづくりの街としての気質が合わさり、独自のサービス精神が生まれました。それは「お客様に満足していただくためには、どんな工夫でもする」という姿勢で、これが後の名古屋の喫茶店文化の基盤となりました。

モーニングサービスの誕生

名古屋の喫茶店文化を語る上で避けて通れないのが、モーニングサービスの存在です。1960年代頃から始まったとされるこのサービスは、コーヒー一杯の値段でトーストや卵、サラダなどの軽食が付いてくるというものでした。

当時の名古屋は、繊維産業が盛んで、早朝から働く人々が多くいました。そんな人々に向けて、朝の栄養補給と憩いの場を提供したいという想いから、モーニングサービスが生まれたと言われています。このサービスは瞬く間に名古屋全体に広がり、現在でも名古屋の喫茶店の代名詞となっています。

音楽喫茶の隆盛

1960年代から1970年代にかけて、名古屋では音楽喫茶が大きな人気を博しました。この時代は、日本全体で音楽文化が花開いた時期でもあり、特に若者の間でジャズやロック、フォークソングなどの洋楽が人気を集めていました。

名古屋の音楽喫茶は、単にBGMとして音楽を流すのではなく、高品質なオーディオシステムを導入し、音楽そのものを楽しむ場として発展しました。店主の音楽に対する深い愛情と知識、そして客との音楽談義が、これらの店の魅力となっていました。

ライブ喫茶ELANの誕生と理念

設立の背景

ライブ喫茶ELANは、名古屋の豊かな喫茶店文化の中で、特に音楽に特化した空間として誕生しました。「音楽とコーヒーを楽しむ隠れ家」というコンセプトのもと、真の音楽愛好家が集まる場所を目指して開店しました。

店名の「ELAN」は、フランス語で「情熱」や「熱意」を意味する言葉です。音楽への情熱、コーヒーへのこだわり、そしてお客様への温かいおもてなしの心を表現したこの名前には、店主の深い想いが込められています。

店内の雰囲気と設計思想

ライブ喫茶ELANの店内は、「広く落ち着いた雰囲気」を大切にした設計となっています。天井が高く、ゆったりとした座席配置により、お客様一人ひとりが自分だけの空間を確保できるよう配慮されています。

照明は温かみのある間接照明を中心とし、昼間でも落ち着いた雰囲気を演出しています。壁面には木材を多用し、自然な温もりを感じられる空間作りを心がけています。このような環境づくりにより、都市の喧騒を忘れ、音楽とコーヒーの世界にゆっくりと浸ることができるのです。

音楽への深いこだわり

レコードコレクションの充実

ライブ喫茶ELANの最大の特徴の一つが、店内に所狭しと並ぶ膨大なレコードコレクションです。往年の名曲から現代の話題作まで、幅広いジャンルの音楽が揃っています。

ジャズの名盤から始まり、ロック、ポップス、クラシック、ワールドミュージックまで、多様な音楽ジャンルをカバーしています。特に、1950年代から1980年代にかけての黄金期の楽曲を中心とした充実したコレクションは、音楽愛好家から高い評価を受けています。

これらのレコードは、店主が長年にわたって収集してきたものや、音楽愛好家の常連客から寄贈されたものなど、一枚一枚に物語があります。単なる音楽再生のためのメディアではなく、音楽文化の歴史を物語る貴重な資料としての価値も持っているのです。

オーディオシステムへのこだわり

音楽を最高の状態でお客様に提供するため、ライブ喫茶ELANでは高品質なオーディオシステムを導入しています。アナログレコードの温かみのある音質を忠実に再現するため、真空管アンプやヴィンテージスピーカーを使用しています。

音響設計においても、店内の音の反響や音圧バランスを綿密に計算し、どの席に座っても最適な音楽体験ができるよう配慮されています。大音量で音楽を流すのではなく、BGMとしても、集中して聴く音楽としても楽しめる絶妙な音量設定にこだわっています。

音楽選曲の哲学

ライブ喫茶ELANでは、時間帯や季節、その日の雰囲気に合わせて慎重に音楽を選曲しています。朝の時間帯には、穏やかで心地よいジャズやボサノヴァを中心に、午後には少しアップテンポなロックやポップス、夕方から夜にかけては、よりディープで情感豊かな楽曲を選ぶことが多いです。

また、お客様からのリクエストにも積極的に応じており、その場の雰囲気や他のお客様の状況を考慮しながら、最適なタイミングでリクエスト曲を流すよう心がけています。これにより、お客様一人ひとりが特別な時間を過ごせるよう配慮しています。

コーヒーへのこだわり

豆の選定と焙煎

ライブ喫茶ELANでは、音楽と同様にコーヒーにも深いこだわりを持っています。世界各地から厳選した高品質なコーヒー豆を使用し、それぞれの豆の特性を最大限に活かす焙煎を行っています。

ブラジルやコロンビアなどの南米産豆から、エチオピアやケニアなどのアフリカ産豆、ジャマイカやハワイなどの島嶼部の豆まで、多様な産地の豆を取り揃えています。それぞれの豆には異なる風味特性があり、お客様の好みや気分に合わせて選んでいただけるよう配慮しています。

焙煎については、浅煎りから深煎りまで、豆の特性に応じて最適な焙煎度を決定しています。酸味を活かしたい豆は浅めに、苦味とコクを重視したい豆は深めに焙煎するなど、一つひとつの豆と真摯に向き合った焙煎を心がけています。

抽出技術とサービス

コーヒーの抽出においても、ライブ喫茶ELANは妥協を許しません。ハンドドリップを基本とし、お客様一人ひとりのために丁寧に淹れたコーヒーを提供しています。

水の温度、抽出時間、注ぐ速度やタイミングなど、すべての要素を細かく管理し、常に最高品質のコーヒーを提供できるよう努めています。また、カップやソーサーにもこだわり、コーヒーの温度を適切に保ち、香りを最大限に楽しめるものを選んでいます。

エスプレッソやカプチーノ、カフェラテなどのエスプレッソベースのドリンクも充実しており、お客様の多様な好みに対応しています。季節限定のスペシャルドリンクも定期的に提供し、リピーターのお客様にも新しい発見を提供し続けています。

お客様との特別な関係

常連客との音楽談義

ライブ喫茶ELANの魅力の一つは、音楽を通じて生まれるお客様同士、そしてスタッフとお客様との交流です。同じ音楽の趣味を持つ人々が自然と集まり、アーティストや楽曲について熱い議論を交わす光景は、この店ならではの風景です。

常連のお客様の中には、音楽業界で活動されている方や、楽器演奏者、音楽評論家など、プロフェッショナルな方々も多くいらっしゃいます。彼らから聞く貴重な音楽の話や、業界の裏話などは、他では聞くことのできない貴重な情報源となっています。

また、年配のお客様から若い世代への音楽の伝承も、この店で日常的に行われています。往年の名曲の背景や、当時の音楽シーンの様子など、生きた音楽史が語り継がれている場でもあるのです。

個々のお客様への配慮

ライブ喫茶ELANでは、お客様一人ひとりの好みや状況を把握し、それに合わせたサービスを提供することを大切にしています。常連のお客様については、好みの音楽ジャンルやコーヒーの好み、普段の来店時間帯などを記憶し、より快適に過ごしていただけるよう配慮しています。

初めて来店されるお客様に対しても、その方の雰囲気や好みを察知し、適切な席への案内や音楽・コーヒーの提案を行っています。押し付けがましくなることなく、自然な形でその方に最適な体験を提供できるよう心がけています。

地域コミュニティとの関わり

名古屋の音楽シーンへの貢献

ライブ喫茶ELANは、単なる喫茶店としての役割を超えて、名古屋の音楽シーンに積極的に貢献しています。地元のミュージシャンの楽曲を店内で紹介したり、音楽イベントの情報交換の場として機能したりしています。

また、音楽を学ぶ学生や若手ミュージシャンにとって、音楽の歴史や名曲について学べる貴重な場所ともなっています。店主やスタッフの豊富な音楽知識と、充実したレコードコレクションは、彼らにとって格好の教材となっているのです。

文化的価値の保存と継承

アナログレコードやヴィンテージオーディオ機器が次第に珍しくなっている現代において、ライブ喫茶ELANは貴重な音楽文化の保存庫としての役割も果たしています。デジタル音源では味わえないアナログレコード特有の音質や、大きなジャケットアートワークの魅力を、次世代に伝える重要な場所となっています。

店内に展示されているレコードジャケットやオーディオ機器は、音楽史の教材としても価値があり、音楽文化の継承に大きく貢献しています。

現代における挑戦と進化

デジタル時代への対応

音楽のデジタル化が進む現代において、ライブ喫茶ELANも時代の変化に対応しながら、自身のアイデンティティを保持する努力を続けています。アナログレコードの魅力は保持しつつ、現代的な楽曲や新しいアーティストの作品も積極的に取り入れています。

また、SNSなどを活用した情報発信も行い、より多くの人々に店の魅力を知ってもらう取り組みも行っています。ただし、店内では携帯電話の使用を控えめにお願いするなど、音楽に集中できる環境づくりは継続しています。

新しい世代との出会い

近年、レコードブームの再来により、若い世代の音楽愛好家も店を訪れるようになっています。彼らは新鮮な視点で音楽を捉え、時として新しい発見や気づきをもたらしてくれます。

異なる世代間での音楽の話は、互いにとって刺激的な体験となり、音楽の普遍性と多様性を改めて実感させてくれます。このような世代を超えた交流は、ライブ喫茶ELANの新たな魅力となっています。

特別な時間と空間の提供

日常からの逃避空間

現代社会は情報過多で、常に何かに追われているような感覚を持つ人が多くいます。ライブ喫茶ELANは、そんな日常の喧騒から離れ、ゆったりとした時間を過ごせる貴重な空間を提供しています。

時計を忘れ、スマートフォンの通知音からも離れ、ただ音楽とコーヒーの世界に浸る時間は、現代人にとって貴重な体験です。このような時間を過ごすことで、心のリフレッシュや新たなインスピレーションを得ることができるのです。

創造性を刺激する環境

多くのクリエイターや芸術家にとって、ライブ喫茶ELANは創造性を刺激する特別な場所となっています。良質な音楽に包まれた落ち着いた環境は、新しいアイデアの誕生や創作活動のインスピレーション源となっています。

店内で思索にふける時間、音楽から受けるインスピレーション、他のお客様との偶然の出会いや会話など、すべてが創造的な活動の糧となる可能性を秘めています。

これからのライブ喫茶ELAN

伝統の継承と革新のバランス

ライブ喫茶ELANは、開店以来培ってきた伝統と価値観を大切にしながらも、時代の変化に対応した進化を続けています。音楽とコーヒーへのこだわり、お客様への心温まるサービスという核となる部分は変わることなく、表現方法や提供方法において新しい取り組みを模索しています。

今後も、名古屋の喫茶店文化の継承者として、そして音楽文化の伝道師として、多くの人々に愛される店であり続けることを目指しています。

音楽とコーヒーの新たな可能性

音楽とコーヒーの組み合わせには、まだまだ未開拓の可能性があります。ライブ喫茶ELANでは、この二つの文化をより深く結びつけ、お客様により豊かな体験を提供するための新しい取り組みを常に考えています。

特定のアーティストや楽曲にインスパイアされたオリジナルブレンドコーヒーの開発や、音楽のテーマに合わせた期間限定メニューの提供など、クリエイティブな企画を通じて、お客様に新しい発見と感動を提供し続けています。

結びに

ライブ喫茶ELANは、名古屋の豊かな喫茶店文化の中で育まれた、音楽とコーヒーを愛する人々の聖地です。往年の名曲が奏でる美しいメロディーと、丁寧に淹れられたコーヒーの芳醇な香りに包まれながら、ゆったりとしたくつろぎの時間をお過ごしいただけます。

店内に一歩足を踏み入れれば、そこは都市の喧騒を忘れさせてくれる特別な空間です。所狭しと並ぶレコードたちが物語る音楽の歴史、一杯ずつ丁寧に淹れられるコーヒーの温もり、そして音楽を愛する人々との出会い。これらすべてが融合して、他では味わえない特別な体験を生み出しています。

音楽を心から愛する方、質の高いコーヒーを求める方、日常の喧騒から離れて静かな時間を過ごしたい方、新しい音楽との出会いを求める方。どのような方でも、ライブ喫茶ELANでは温かく迎え入れ、その人だけの特別な時間を提供いたします。

名古屋にお越しの際は、ぜひライブ喫茶ELANにお立ち寄りください。音楽とコーヒーが織りなす至福の時間が、皆様をお待ちしています。

 

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Cafe & Music ELAN 

やわらかな音と、香り高い一杯を。

名古屋市熱田区外土居町9-37
光大井ハイツ1F 高蔵西館102
052-684-1711
 営業時間|10:00〜23:00
定休日|月曜・第1&第3火曜日
アクセス|金山総合駅より大津通り南へ徒歩15分
市営バス(栄21)泉楽通四丁目行き「高蔵」下車すぐ
地下鉄名城線「西高蔵」駅より東へ徒歩7分
JR熱田駅より北へ徒歩9分

ゆったりと流れる時間のなかで、
ハンドドリップのコーヒーとグランドピアノの音色がそっと寄り添います

あなたの今日が、少しやさしくなるように。
Live Café ELAN でお待ちしております

ライブ喫茶ELAN – お客様からの嬉しいお声をご紹介

お客様からいただいた温かいお言葉

いつもライブ喫茶ELANをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
この度、お客様から大変嬉しいお声をいただきましたので、ご紹介させていただきます。

当店を「隠れた名曲喫茶と呼んだら失礼なほど」と評価していただき、スタッフ一同感激しております。また「ノスタルジックで良いお店」「朝から贅沢な時間をありがとうございました」「素晴らしい音楽とともに、素晴らしい食事とコーヒーを楽しみました」といったお言葉は、私たちの何よりの励みとなります。

私たちELANのこだわり

店名に込めた想い

当店の名前「ELAN」は、フランス語で「勢い」「生命の躍動」「飛翔」を意味します。音楽が持つ生命力と、お客様の心を躍動させる力への敬意を込めて、この名前を選びました。

徹底した防音設備と音響システム

お客様にご指摘いただいた通り、当店では防音工事に相当な費用をかけ、壁を三重構造にして完全防音を実現いたしました。これにより、住宅街という立地でありながら、昼夜を問わず本格的なライブ演奏をお楽しみいただけます。

オーディオ機器につきましては、「JBL4344」をはじめとする高級機材を店舗に持ち込んでおります。お客様に「羨ましい限り」と言っていただけるほどの設備を整え、最高品質の音楽体験をご提供したいと考えております。

貴重なレーザーターンテーブル

お客様にお見せしたレーザーターンテーブルは、自慢のコレクションの一つです。この希少な機器をご覧いただき、音楽ファンの皆様に喜んでいただけることが、私たちの大きな喜びです。

グランドピアノと演奏会について

店内中央に設置したグランドピアノは、単なる装飾品ではありません。定期的に開催している演奏会では、プロ・アマチュア問わず様々な演奏者の方々に美しい音色を奏でていただいております。

東海テレビの取材時には、子供たちが自由にピアノを演奏する微笑ましい場面もございました。幸い、当店周辺にはピアノの先生方が多くお住まいで、音楽好きの皆様が昼間から自然と集まってくださいます。

豊富な音楽コレクション

お客様にお褒めいただいた通り、当店のレコード・CDの収蔵量は相当なものです。ジャンルも幅広く取り揃えており、メジャーなヒット曲から隠れた名曲まで、音楽の深い世界をお楽しみいただけます。

これらの楽曲を、先述の高級オーディオシステムで再生することで、アーティストが込めた感情や音楽的ニュアンスを余すことなくお伝えできると自負しております。

カフェメニューについて

営業時間は午前10時から午後6時まで、軽食を中心としたメニューをご用意しております。アルコール類につきましては、バドワイザーを1本600円でご提供しており、お客様からもリーズナブルとご好評をいただいております。

本格的なバーではございませんが、音楽を聴きながらゆっくりとお過ごしいただける飲み物とお食事をご用意しております。
特にコーヒーには自信を持っており、素晴らしい音楽とともにお楽しみいただけることと思います。

アクセスとご利用案内

当店は熱田区の大津通り沿い、西高蔵駅から東に向かって徒歩圏内の静かな住宅街にございます。繁華街から少し離れた立地のため、音楽をじっくりと味わっていただける落ち着いた環境を保っております。

スタジオレンタルサービス

当店では、防音設備の整った店内をスタジオとしてレンタルするサービスも行っております。グランドピアノやドラムセットなど、充実した演奏設備をご利用いただけます。音楽活動をされる個人やグループの皆様に、練習や録音の場としてご活用いただいております。

朝の贅沢な時間

お客様から「朝から贅沢な時間をありがとうございました」というお言葉をいただき、本当に嬉しく思います。午前10時の開店とともに、一日の始まりを最高品質の音楽でお迎えすることができるのは、当店の大きな魅力の一つです。

特に平日の午前中は静かで、音楽に集中してお聴きいただける時間帯です。コーヒーの香りと美しい音楽に包まれた朝のひとときを、ぜひ多くの皆様に体験していただきたいと思います。

音楽コミュニティの拠点として

ELANは単なる喫茶店を超えて、音楽を愛する皆様のコミュニティの拠点としても機能したいと考えております。定期的な演奏会には、プロからアマチュアまで様々なレベルの演奏者の方々にご参加いただき、音楽を通じた交流を深めていただいております。

音楽レベルの高低に関係なく、音楽を愛する気持ちを共有できる場として、これからも皆様に愛されるお店であり続けたいと思います。

私たちの想い

お客様から「強くお勧めします」というお言葉をいただき、スタッフ一同心より感謝しております。私たちは、音楽の素晴らしさを一人でも多くの方にお伝えしたい、そして音楽を通じて皆様に特別な時間をお過ごしいただきたいという想いで、日々営業に取り組んでおります。

個人所有の高級オーディオ機器を持ち込み、多額の費用をかけて防音工事を行ったのも、すべてはお客様に最高の音楽体験をお届けしたいからです。この想いが皆様に伝わり、「ノスタルジックで良いお店」と評価していただけることが、私たちの何よりの喜びです。

これからも変わらぬサービスを

お客様からいただいた「素晴らしい音楽とともに、素晴らしい食事とコーヒーを楽しみました」というお言葉を胸に、これからも変わらぬ高品質なサービスをご提供してまいります。

レーザーターンテーブルをはじめとする貴重な機器のご紹介や、豊富な音楽コレクションからのセレクト、心を込めたお食事とコーヒーのご提供など、ELANならではの特別な体験を、今後も多くの皆様にお届けしたいと思います。

音楽の力を信じて

音楽には、時代や国境を越えて人々の心を動かす力があります。当店の名前「ELAN」が示す通り、音楽の持つ「勢い」「生命の躍動」「飛翔」する力を、お客様に実感していただけるよう、私たちはこれからも努力し続けます。

一杯のコーヒーと美しい音楽が作り出す特別な時間、それがライブ喫茶ELANの真髄です。お客様お一人お一人が、音楽の新たな魅力を発見し、心豊かな時間をお過ごしいただけるよう、スタッフ一同心を込めてお迎えいたします。

お客様へのお礼

最後に、温かいお言葉をお寄せいただいたお客様、そして日頃からELANをご愛顧いただいている皆様に、心より感謝申し上げます。皆様のお声が私たちの励みとなり、より良いお店作りへの原動力となっています。

これからも、音楽とコーヒーを愛する皆様の特別な場所として、ライブ喫茶ELANは進化し続けてまいります。皆様のご来店を、スタッフ一同心よりお待ちしております。


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Cafe & Music ELAN 

やわらかな音と、香り高い一杯を。

名古屋市熱田区外土居町9-37
光大井ハイツ1F 高蔵西館102
052-684-1711
 営業時間|10:00〜23:00
定休日|月曜・第1&第3火曜日
アクセス|金山総合駅より大津通り南へ徒歩15分
市営バス(栄21)泉楽通四丁目行き「高蔵」下車すぐ
地下鉄名城線「西高蔵」駅より東へ徒歩7分
JR熱田駅より北へ徒歩9分

ゆったりと流れる時間のなかで、
ハンドドリップのコーヒーとグランドピアノの音色がそっと寄り添います

あなたの今日が、少しやさしくなるように。
Live Café ELAN でお待ちしております

ライブ喫茶の歴史 – 昭和の音楽喫茶文化と今

はじめに – 音楽とコーヒーを楽しむ隠れ家

広く落ち着いた雰囲気の店内に、往年の名曲を収めたレコードが所狭しと並ぶ。ライブ喫茶ELANは、音楽とコーヒーを楽しめる喫茶店です。
音楽を楽しみながら、ゆったりとしたくつろぎの時間をお過ごしください。

今回は、昭和の時代から続く「ライブ喫茶」という独特な文化について、その歴史と魅力を紐解いてみたいと思います。
現代の音楽配信サービスが当たり前となった時代だからこそ、改めて見直したいアナログな音楽体験の世界をお届けします。

ライブ喫茶とは何か – 昭和が生んだ音楽文化の聖地

ライブ喫茶とは、その名の通り音楽の生演奏が楽しめる喫茶店のことを指しますが、より広義には、質の高い音響設備を備え、厳選されたレコードコレクションを持つ音楽喫茶全般を指すようになりました。
単にBGMとして音楽が流れる一般的な喫茶店とは一線を画し、音楽そのものを主役として位置づけた空間こそが、ライブ喫茶の真骨頂なのです。

昭和30年代から40年代にかけて最盛期を迎えたライブ喫茶は、当時の若者たちにとって音楽との出会いの場であり、文化的な交流の拠点でもありました。
テレビやラジオでは聴くことのできない海外の最新音楽や、マイナーながら質の高い楽曲に触れる機会を提供していたのです。

昭和初期の音楽喫茶の誕生背景

戦後復興期の日本において、西洋文化への憧れと好奇心が高まる中、音楽喫茶という業態が生まれました。昭和20年代後半から30年代初頭にかけて、主要都市部を中心に音楽を楽しめる喫茶店が次々と開店していったのです。

当時の日本では、レコードは高価な贅沢品でした。一般家庭にステレオ装置が普及するのはまだ先のことで、質の高い音響設備で音楽を楽しむには、音楽喫茶を訪れる以外に選択肢がありませんでした。
特に学生や若いサラリーマンにとって、音楽喫茶は手頃な値段で本格的な音楽体験ができる貴重な場所だったのです。

この時代の音楽喫茶は、主にクラシック音楽やジャズを中心とした選曲が多く、文化的な教養を深める場としての側面も強く持っていました。
店主自身が音楽愛好家であることが多く、その豊富な知識と独自の審美眼で選ばれた楽曲は、来店客に新しい音楽的発見をもたらしていました。

昭和30年代 – ライブ喫茶黄金期の到来

昭和30年代に入ると、日本の経済成長と共に音楽喫茶文化も大きく発展しました。この時期は「ライブ喫茶黄金期」と呼ばれ、全国各地に個性豊かな音楽喫茶が誕生しました。東京の新宿、渋谷、銀座、大阪の梅田、京都の河原町、そして名古屋の栄や大須といった繁华街には、それぞれ特色のあるライブ喫茶が軒を連ねていました。

この時代のライブ喫茶の特徴は、音楽ジャンルの多様化でした。従来のクラシックやジャズに加えて、ロック、フォーク、カントリー、ラテン音楽など、幅広いジャンルを扱う店が登場しました。また、海外のミュージシャンが来日公演を行う機会も増え、ライブ喫茶は最新の音楽情報を得る場としても重要な役割を果たしていました。

特筆すべきは、この時代のライブ喫茶が単なる音楽鑑賞の場を超えて、文化的なコミュニティの核となっていたことです。同じ音楽的嗜好を持つ人々が集まり、情報交換や議論を繰り広げる場として機能していました。
多くのミュージシャンや音楽評論家、レコード会社関係者もライブ喫茶の常連客となり、音楽業界の動向を左右する重要な情報発信地としての側面も持っていたのです。

昭和40年代 – フォークブームとライブ喫茶の進化

昭和40年代に入ると、日本独自のフォークソングブームが到来し、ライブ喫茶にも大きな変化が訪れました。
この時期のライブ喫茶は、単に録音された音楽を聴く場から、生の演奏を楽しむ場へと進化していきました。多くの店で小さなステージが設けられ、アマチュアミュージシャンが自作の楽曲を披露する機会が提供されるようになったのです。

吉田拓郎、井上陽水、竹内まりや、荒井由実といった後に大きな成功を収めるミュージシャンたちの多くが、ライブ喫茶でのライブ演奏から音楽活動をスタートさせました。ライブ喫茶は音楽を聴く場であると同時に、新しい才能を発掘し育成する場としても機能していたのです。

この時代のライブ喫茶の魅力は、プロとアマチュアの境界が曖昧だったことにあります。有名になる前のミュージシャンと間近で接することができ、時には演奏後に直接話をする機会もありました。こうした距離の近さが、ライブ喫茶独特の親密な雰囲気を作り出していました。

音響設備へのこだわり – ライブ喫茶の技術的側面

ライブ喫茶の大きな特徴の一つは、音響設備に対する徹底したこだわりでした。店主たちは音質の向上のために惜しみない投資を行い、当時としては最高級のオーディオ機器を導入していました。JBL、タンノイ、アルテックといった海外の高級スピーカーシステムを導入する店も多く、一般家庭では決して体験できない高音質での音楽鑑賞が可能でした。

また、音響効果を最大限に引き出すための店内設計にも細心の注意が払われていました。天井の高さ、壁面の材質、座席の配置など、すべてが音楽を最良の状態で聴けるように計算されていました。防音対策も徹底されており、外部の騒音を遮断することで、音楽に集中できる環境が作られていたのです。

レコードの管理についても、プロフェッショナルレベルの配慮がなされていました。湿度や温度の管理、適切な保管方法、針の交換タイミングなど、音質を保つためのあらゆる要素に気を配っていました。こうした技術的なこだわりが、ライブ喫茶の音楽体験を特別なものにしていたのです。

店主の個性とキュレーション文化

ライブ喫茶の魅力を語る上で欠かせないのが、店主の個性とキュレーション能力です。多くのライブ喫茶の店主は、単なる商売人ではなく、音楽に対する深い愛情と豊富な知識を持つ音楽愛好家でした。彼らの選曲センスと音楽に対する哲学が、それぞれの店の個性を決定づけていました。

店主たちは世界中から貴重なレコードを収集し、来店客に新しい音楽的発見を提供することに情熱を注いでいました。まだ日本では知られていない海外のアーティストの作品や、廃盤になった貴重な録音など、一般的なレコード店では手に入らない音楽に出会えることが、ライブ喫茶の大きな魅力でした。

また、店主と常連客との間には深い信頼関係が築かれており、個人の音楽的嗜好に合わせたパーソナルな楽曲紹介が行われることも珍しくありませんでした。こうしたサービスは現代のアルゴリズムによる音楽推薦とは全く異なる、人間の感性に基づいた温かみのあるものでした。

昭和50年代以降 – 変化する音楽環境への対応

昭和50年代に入ると、日本の音楽環境は大きく変化しました。
家庭用オーディオ機器の普及により、自宅で高音質の音楽を楽しむことが可能になり、また音楽番組の充実やFM放送の普及により、新しい音楽に触れる機会が増えました。これらの変化は、ライブ喫茶にとって大きな挑戦となりました。

多くのライブ喫茶が経営難に陥る中、生き残った店舗は独自の路線を模索しました。一部の店舗は、より専門性を高めることで差別化を図りました。特定のジャンルや時代に特化したり、希少盤や未発表音源の収集に特化したりすることで、コアなファンに支持され続けました。

また、ライブ演奏により力を入れる店舗も増えました。アマチュアからプロまで、様々なレベルのミュージシャンに演奏の場を提供することで、単なる音楽鑑賞の場を超えた音楽コミュニティの拠点としての役割を強化していきました。

バブル時代とその後 – ライブ喫茶の転換期

バブル経済の時代には、ライブ喫茶を取り巻く環境はさらに厳しくなりました。
地価の高騰により、都市部の多くのライブ喫茶が立ち退きを余儀なくされました。また、娯楽の多様化により、若者の関心がライブ喫茶から離れていく傾向も見られました。

しかし、この困難な時期を乗り越えたライブ喫茶は、より強固なアイデンティティを確立していきました。生き残った店舗の多くは、単なる音楽喫茶を超えて、文化的なランドマークとしての地位を確立していきました。常連客との強い絆、独自の音楽コレクション、そして何十年にもわたって培われた雰囲気が、これらの店舗の貴重な財産となったのです。

名古屋のライブ喫茶文化

名古屋は、東京、大阪と並んでライブ喫茶文化が特に発達した都市の一つでした。栄や大須、今池といった繁華街を中心に、多くのライブ喫茶が営業していました。名古屋のライブ喫茶の特徴は、関東と関西の文化的影響を受けながらも、独自の個性を発達させたことでした。

名古屋のライブ喫茶は、地元のミュージシャンの育成にも大きな役割を果たしました。多くの名古屋出身のアーティストが、地元のライブ喫茶でキャリアをスタートさせ、その後全国的な成功を収めています。こうした地域密着型の音楽文化の育成は、名古屋のライブ喫茶文化の重要な特徴でした。

また、名古屋のライブ喫茶は、音楽ジャンルの多様性でも知られていました。ジャズ、ロック、フォーク、クラシックなど、様々なジャンルに特化した店舗が存在し、音楽愛好家の多様なニーズに応えていました。

現代におけるライブ喫茶の意義

デジタル音楽配信が主流となった現代において、ライブ喫茶の存在意義は決して失われていません。むしろ、アナログな音楽体験の貴重さが再認識されている傾向があります。レコードの温かみのある音質、物理的なメディアに触れる体験、そして人との繋がりを重視した音楽の楽しみ方は、現代の音楽愛好家にとって新鮮な魅力として映っています。

現代のライブ喫茶は、音楽の歴史を保存する博物館のような役割も果たしています。長年にわたって蓄積されたレコードコレクションは、音楽文化の貴重な資料であり、後世に伝えるべき文化遺産でもあります。また、音楽に対する深い知識と愛情を持った店主から直接話を聞くことができる貴重な機会も提供しています。

ライブ喫茶ELANの現在

私たちライブ喫茶ELANは、昭和の時代から続くライブ喫茶文化の伝統を受け継ぎながら、現代のニーズにも対応した音楽空間を目指しています。往年の名曲から最新の楽曲まで、幅広いジャンルのレコードを取り揃え、質の高い音響設備で音楽をお楽しみいただけます。

店内には、ジャズ、ロック、フォーク、クラシック、ワールドミュージックなど、様々なジャンルのレコードが所狭しと並んでいます。
それぞれのレコードは、長年の経験と知識に基づいて厳選されたものばかりです。また、定期的に新しいレコードを追加し、常に新鮮な音楽体験を提供できるよう努めています。

コーヒーにも同様のこだわりを持っています。音楽を楽しみながら味わうコーヒーは、単なる飲み物を超えて、音楽体験の一部となります。
厳選された豆を使用し、一杯一杯丁寧に淹れたコーヒーは、音楽の余韻とともに心に残る味わいを提供します。

若い世代への音楽文化の継承

現代のライブ喫茶が直面する重要な課題の一つは、若い世代への音楽文化の継承です。デジタルネイティブな世代にとって、アナログレコードやライブ喫茶という文化は、新鮮である一方で理解が困難な場合もあります。

私たちは、若い世代にもライブ喫茶の魅力を伝えるため、様々な取り組みを行っています。音楽の歴史や背景について気軽に質問できる雰囲気作りや、初心者向けの音楽紹介、そして現代の音楽と過去の名曲との繋がりを示すような選曲など、入り口を広げる努力を続けています。

また、SNSやウェブサイトを活用した情報発信も行い、ライブ喫茶という文化をより多くの人に知ってもらう活動も行っています。
伝統を守りながらも、時代に合わせた新しい取り組みを続けることで、ライブ喫茶文化の継続的な発展を目指しています。

音楽とコミュニティの関係

ライブ喫茶の最も重要な価値の一つは、音楽を通じたコミュニティの形成です。共通の音楽的嗜好を持つ人々が自然に集まり、音楽について語り合い、新しい発見を共有する場として機能しています。

現代のデジタル化された社会において、このような物理的な空間での人と人との繋がりは、ますます貴重なものとなっています。ライブ喫茶では、年齢や職業を超えて、音楽という共通言語を通じて人々が繋がることができます。

また、音楽業界関係者や地元のミュージシャンとの交流の場としても機能しており、音楽文化の発展に寄与する重要な役割を果たしています。こうしたコミュニティ機能は、単にインターネット上では実現できない、ライブ喫茶ならではの価値です。

これからのライブ喫茶

音楽業界が大きく変化する中、ライブ喫茶も新しい時代に適応していく必要があります。しかし、その核となる価値観音楽への愛情、質の高い音楽体験の提供、そして人と人との繋がりの重視は変わることがありません。

私たちライブ喫茶ELANは、これからも昭和の時代から続く素晴らしいライブ喫茶文化を次世代に継承していくとともに、現代のニーズに合わせた新しい音楽体験の創造に努めていきます。音楽とコーヒーを愛するすべての人にとって、心地よい空間であり続けたいと考えています。

ぜひ一度、ライブ喫茶ELANにお越しいただき、昭和から続く音楽喫茶文化の魅力を体験してください。
往年の名曲に耳を傾けながら、ゆったりとした時間をお過ごしいただければ幸いです。音楽が持つ力、そして人と人との繋がりの温かさを、きっと感じていただけることでしょう。

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Cafe & Music ELAN 

やわらかな音と、香り高い一杯を。

名古屋市熱田区外土居町9-37
光大井ハイツ1F 高蔵西館102
052-684-1711
 営業時間|10:00〜23:00
定休日|月曜・第1&第3火曜日
アクセス|金山総合駅より大津通り南へ徒歩15分
市営バス(栄21)泉楽通四丁目行き「高蔵」下車すぐ
地下鉄名城線「西高蔵」駅より東へ徒歩7分
JR熱田駅より北へ徒歩9分

ゆったりと流れる時間のなかで、
ハンドドリップのコーヒーとグランドピアノの音色がそっと寄り添います

あなたの今日が、少しやさしくなるように。
Live Café ELAN でお待ちしております

音と香りが織りなす至福の時間 〜名古屋・ライブ喫茶ELANの魅力〜

こんにちは、名古屋の隠れ家的スポット「ライブ喫茶ELANです。
今日は私たちの店の魅力と、レコードという素晴らしい音楽メディアについてお話ししたいと思います。

 ELANとは —— 音楽とコーヒーを楽しむ隠れ家

広く落ち着いた雰囲気の店内に、往年の名曲を収めたレコードが所狭しと並ぶ。ライブ喫茶ELANは、音楽とコーヒーを楽しめる喫茶店です。音楽を楽しみながら、ゆったりとしたくつろぎの時間をお過ごしください。

名古屋の喧騒から少し離れた場所にある当店は、日常の忙しさを忘れさせてくれる特別な空間です。木の温もりを感じる内装、柔らかな照明、そして空間に広がる珈琲の香り。そんな中で流れる最高品質のアナログサウンドは、訪れるお客様に忘れられない体験を提供します。

 様々なジャンルのレコードを取り揃えています

店内にあるレコードは、リクエストいただければ店内のプレイヤーで再生いたします。懐かしの曲、思い出の曲を最高の音質でお楽しみください。レコードは販売も行っておりますので、ご希望の方は店内にてご相談ください。

ジャズ、クラシック、ロック、ポップス、歌謡曲、民族音楽…ジャンルを問わず、厳選されたレコードを所有しています。中には入手困難な希少盤も多数あり、音楽愛好家の方々にはきっと喜んでいただける品揃えだと自負しています。

 なぜレコード? —— デジタル時代におけるアナログの魅力

 音の豊かさと温かみ

「なぜ今の時代にレコードなの?」とよく質問されます。確かに、現代はスマートフォンで何百万もの曲に瞬時にアクセスできる便利な時代です。しかし、便利さだけが音楽の価値ではありません。

レコードの音には、デジタル音源にはない「温かみ」があります。これは科学的に説明すると、アナログ記録特有の倍音構造や、微細な音の揺らぎによるものです。人間の耳は機械よりも繊細で、こうした微妙な音の違いを「心地よさ」として感じ取ります。

デジタル音源は情報を0と1の二値で記録します。これに対し、レコードの溝は音の波形そのものを物理的に刻み込んでいます。理論上は、デジタル音源の方が「正確」かもしれませんが、人間の感性に訴えかける豊かさという点では、レコードの方に軍配が上がることも少なくありません。

聴くという体験の違い

レコードを聴くという行為は、単なる「音楽を流す」という以上の体験です。

まず、レコードを棚から選び出し、ジャケットを手に取る。美しいアートワークを鑑賞しながら、ライナーノーツを読む。レコードをそっと取り出し、プレーヤーに載せる。針を落とすその瞬間の小さな緊張感。そして、最初のノイズから始まる音楽の世界への没入。

これらの一連の動作が、音楽と向き合う特別な時間を作り出します。スマホでの音楽再生とは根本的に異なる「儀式」のような体験が、音楽をより深く味わうための土台となるのです。

 アートとしてのレコードジャケット

レコードの魅力は音だけではありません。12インチ(約30cm四方)という大きなキャンバスに描かれるジャケットアートは、それ自体が一つの芸術作品です。

中には、バンドやアーティストが細部までこだわり抜いた素晴らしいデザインのジャケットが数多く存在します。ピンク・フロイドの『狂気』、ビートルズの『サージェント・ペパーズ』、YMOの『BGM』など、音楽史に残る名盤は、ビジュアル面でも革新的であることが多いのです。

当店では、壁面にこうした名盤のジャケットをディスプレイし、視覚的にも楽しめる空間づくりを心がけています。

🎹 レコードの魅力を深掘りする —— コレクターの視点から

 価値の変動とコレクターズアイテム

レコードは単なる音楽メディアではなく、コレクターズアイテムとしての側面も持っています。特に初回限定盤や特定のプレス(製造)工場で作られたもの、アーティストのサイン入りといった希少なレコードは、時に驚くほど高額で取引されることもあります。

例えば、ビートルズの「ホワイトアルバム」の初回プレス、特に低いナンバリングが入ったものは、数百万円の価値がつくこともあります。日本国内でも、山下達郎さんの初期作品や、シティポップと呼ばれるジャンルの名盤は、近年急激に価値が上昇しています。

もちろん、投資目的でなく、純粋に音楽を楽しむためのレコード収集も素晴らしい趣味です。当店では、お客様のコレクションのお手伝いもさせていただいています。

 レコード鑑定の楽しみ

レコードコレクターの間では、同じタイトルでも「どの版のプレスか」という点が重要視されます。というのも、プレス工場や時期によって、音質や耐久性が異なることがあるからです。

例えば、ジャズのブルーノート・レーベルでは、RVGやVAN GELDERというスタンピング(刻印)があるものが特に評価されています。また、米国盤、英国盤、日本盤など、国によっても音質や仕様に違いがあります。

こうした違いを聴き分け、自分好みの音を探す過程も、レコード収集の醍醐味といえるでしょう。当店では、こうしたレコードの細かな違いについてもご案内していますので、興味のある方はぜひスタッフにお声がけください。

 レコードが教えてくれること —— 音楽との向き合い方

最後に、私たちがレコードから学んだ「音楽との向き合い方」についてお話ししたいと思います。

 「待つ」ということ

レコードは、CDやデジタル音源と違い、すぐに好きな曲にスキップすることができません。A面からB面へ移るには、レコードをひっくり返す必要があります。この「不便さ」は、実は音楽を丸ごと味わうための大切な要素なのです。

アーティストは、多くの場合、アルバムの曲順に意味を持たせています。起承転結があり、物語があり、感情の起伏があります。レコードは、その流れに身を任せ、時には自分の好みでない曲も含めて聴くことを私たちに教えてくれます。

「聴く」という行為

デジタル時代、音楽は「ながら聴き」のBGMになりがちです。しかし、レコードは違います。

針を落とし、最初から最後まで、その音楽だけに集中する時間。それは現代社会ではますます貴重になりつつある「心の贅沢」ではないでしょうか。

ELANでは、そんな「聴くための時間と空間」を大切にしています。スマートフォンや会話は控えめに、音楽に身を委ねる——そんな特別な体験をぜひ味わってください。

 ELANへのお誘い

名古屋の喧騒から少し離れた当店で、レコードの温かな音色とコーヒーの香りに包まれながら、特別なひとときをお過ごしください。

初めてレコードに触れる方も、熟練のオーディオファイルの方も、音楽を愛するすべての方に開かれた場所です。お気に入りの一枚を見つけたり、懐かしい音楽との再会を果たしたり、あるいは初めて聴く音楽との出会いを楽しんだり——それぞれの形で音楽を楽しんでいただければ幸いです。

 

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Cafe & Music ELAN 

やわらかな音と、香り高い一杯を。

名古屋市熱田区外土居町9-37
光大井ハイツ1F 高蔵西館102
052-684-1711
 営業時間|10:00〜23:00
定休日|月曜・第1&第3火曜

ゆったりと流れる時間のなかで、
ハンドドリップのコーヒーとグランドピアノの音色がそっと寄り添います

あなたの今日が、少しやさしくなるように。
Live Café ELAN でお待ちしております

 

嬉しいお客様の声をご紹介 – 音楽とコーヒーに包まれて

皆様、いつもライブ喫茶ELANをご利用いただき、誠にありがとうございます。

デジタル全盛の現代社会ですが、当店では昔ながらのアナログレコードの温かみを大切にしています。お客様からいただいた「防音設備の整った店内で聴くレコードは温かく優しく感じる」というお言葉、とても嬉しく思います。皆様に心安らぐ特別な空間を提供できるよう、これからも努めてまいります。

店名「ELAN」の由来について

お客様から「店名の由来は何ですか?」というご質問をよくいただきます。「ELAN(エラン)」は、フランス語で「飛翔」を意味する「エランドール」からとったものです。音楽の翼に乗って、日常から少し離れた特別な時間への飛翔を皆様に体験していただきたい—そんな想いを込めています。

「タイムスリップしたような感覚になります」とあるお客様がおっしゃっていましたが、まさにその通りの空間を目指しています。

当店の音響設備について

「ライブ喫茶」を名乗るからには、音響設備へのこだわりは譲れません。防音設備が整った店内では、厳選したオーディオ機器を通して音楽の真髄をお楽しみいただけます。

先日あるお客様に「オーディオ機器まで見せてくださったので、興奮が止まりませんでした」とコメントいただき、同じ音楽愛好家として共感できる瞬間がありました。

お客様からこんな口コミもいただきました。

何より音響にこだわってるのと希望のレコード流してくれるのがグッド。ミニコンサートができるくらいの設備もあってコロナ明けたら楽しみ

はい、当店ではミニコンサートも開催しています!次回のイベント情報は当ブログで随時お知らせしますので、お楽しみに。

豊富なレコードコレクション

店内には長年かけて集めたレコードとCDのコレクションがあります。特に懐かしい一昔前のナンバーをお探しでしたら、お気軽にスタッフまでお声がけください。できる限りご要望にお応えします!

あるお客様からは、

曲のリクエストを聞いてレコードをかけてくださったので、ついつい長居してしまいました。コーヒーのおかわりまでしてしまいました。店内には、レコード、CDがたくさんあります。ジャケットを見ているだけで楽しいです。

というお言葉をいただきました。「ついつい長居してしまいました」というのは、店主としては最高の褒め言葉です。どうぞ、時間を忘れてゆっくりとお過ごしください。

スタッフ一同のごあいさつ

ELANのスタッフ一同、皆様が心地よく過ごせるよう精一杯のおもてなしを心がけています。

店主店員の皆さんがとっても親切です。初めて入店しても、レコードのリクエストを聞いてくれたり、店内のピアノも弾かせてもらえます

このようなお言葉、励みになります。当店は初めてのお客様も常連のお客様も分け隔てなく接することをモットーにしています。「常連になった気分ですし、常連になりたいと思わせるお店です」と言っていただけるのは、私たちの誇りです。

音楽を通じた皆様との出会いと会話を大切にしたいと思っています。ただ、「関わり合いが嫌いって人はお勧めしません」という声もいただいているように、当店は音楽や人との温かい交流を楽しめる方に特に喜んでいただけるかもしれません。

自慢のコーヒーとお食事メニュー

当店では音楽だけでなく、ドリンクと軽食にもこだわっています。特に「エランブレンド」は当店オリジナルのコーヒーで、酸味と苦味のバランスを絶妙に調整しました。ブラック派のお客様には特におすすめです。

あるお客様からこんな嬉しい感想をいただきました。

コーヒーは氷もシロップもコーヒーが薄まらないように工夫されたものでした

細部へのこだわりに気づいていただき、ありがとうございます!

また、ドリンクには13時までならモーニングセットを、それ以降はシフォンケーキやミニケーキをお付けしています。

お隣のフランス料理店が仕込むお肉ほろほろ和牛カレーは最高だった

こちらもご好評いただいております。近隣の名店と協力して、より豊かな食体験も提供しています。

常連のお客様には「ドリンクチケット11杯4200円」もご用意しております。お得にご利用いただけますので、ぜひお尋ねください!

店内の雰囲気について

当店のインテリアは流行を追うのではなく、落ち着いた雰囲気を大切にしています。

インテリアははやりなかんじはゼロだけど落ち着いてて好印象

というコメントをいただいたことがありますが、まさにその通り。時間を忘れてゆっくりと音楽に浸っていただける空間づくりを心がけています。

また当店は、お子様連れのお客様も歓迎しています。

子供がいても親切に対応してくれます。他客に配慮できるならぜひ子供連れでも!

お子様にも音楽の素晴らしさを知っていただく機会になれば幸いです。

ご来店のポイント:時間帯と駐車場

よりゆったりと当店をお楽しみいただくために、少しアドバイスを。「昼は盛況の時が多く、午前中もしくは夕方は空いてる時が多い」と常連のお客様が教えてくださっています。特に静かにじっくりと音楽を楽しみたい方は、この時間帯がおすすめです。

駐車場は「お店のすぐ隣」にあり、「メロリロ亭と書かれた駐車場も使っていい」ので、合わせて3台ほど停められます。お車でのご来店も安心してどうぞ。

お客様の声

最後に、当店に寄せられたお客様の声をいくつかご紹介します。

かなり濃厚な時間を過ごさせて頂きました!お隣のフランス料理店が仕込むお肉ほろほろ和牛カレーは最高だったし、コーヒーは氷もシロップもコーヒーが薄まらないように工夫されたのもでした。何より、マスターがジャズだけでなく色んな音楽がお好きな方で、音の楽しみ方だけでなく人生の楽しみとして音を提供してくれるそんなお店でした!!今度は母も連れていきます

レコードを聴きながらゆっくりと過ごせる場所です。お店の方は、とても優しいです。曲のリクエストを聞いてレコードをかけてくださったので、ついつい長居してしまいました。コーヒーのおかわりまでしてしまいました。店内には、レコード、CDがたくさんあります。ジャケットを見ているだけで楽しいです。オーディオ機器まで見せてくださったので、興奮が止まりませんでした。素敵な時間をありがとうございます。また、伺いたいとおもいます。

お客様お一人おひとりとの出会いを大切に、これからも精進してまいります。「素敵な時間をありがとうございます。また、伺いたいとおもいます」という言葉をいただけることが、私たちの最大の喜びです。

新しい取り組み:音楽の集いイベント

当店では月に一度、「エランの夕べ」と題した音楽イベントを始めました。ジャズ、クラシック、フォーク、ロックなど、毎回テーマを変えて特別なレコードをじっくりと聴く会です。参加費は1ドリンク付きで2,000円。前回の「ジャズ・ヴォーカルの夕べ」では、エラ・フィッツジェラルドからカート・エリングまで、時代を超えた名盤を皆さんと共に楽しみました。

マスターがジャズだけでなく色んな音楽がお好きな方で、音の楽しみ方だけでなく人生の楽しみとして音を提供してくれる

というお言葉をいただきましたが、まさにそんな音楽との向き合い方を皆様と共有できればと思っています。次回は「70年代ロックの夕べ」を予定していますので、ぜひご参加ください!

新入荷レコードのご紹介

今月は特に貴重なジャズのレコードを数点入手しました。ビル・エヴァンスの「サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード」の初期プレス盤、ジョン・コルトレーンの「ジャイアント・ステップス」など、コレクターにはたまらない一品です。

また、クラシックでは、カラヤン指揮ベルリン・フィルによるベートーヴェン交響曲全集(DGG盤)も入荷しました。いずれもコンディションの良い状態です。ぜひ店頭でお聴きください。

ピアノ演奏のお時間について

店内のグランドピアノは、基本的にお客様にもご利用いただけます。
事前にご予約いただければ確実です。
「初めて入店しても、レコードのリクエストを聞いてくれたり、店内のピアノも弾かせてもらえます」とお客様にご好評いただいているサービスの一つです。

デジタル時代だからこそのアナログ体験

スマートフォンで何百万曲もの楽曲にアクセスできる時代だからこそ、レコードの温かみやアナログ特有の音質の違いを体験していただきたいと思っています。

デジタル全盛の時代ではあるが、防音設備の整った店内で聴くレコードは温かく優しく感じる

まさにその通りだと思います。当店では良質なアナログ体験を提供することで、音楽の新たな楽しみ方を発見していただければと願っています。

さいごに:音楽とともにある日常を

当店「ライブ喫茶ELAN」は、単にコーヒーを飲み、音楽を聴く場所ではなく、音楽を通じて人と人とが繋がる場所でありたいと思っています。

お一人で静かに音楽に浸るのも良し、ご家族やご友人と音楽の話に花を咲かせるのも良し。皆様それぞれの「ELAN(飛翔)」の瞬間を見つけていただければ幸いです。

「濃厚な時間を過ごさせて頂きました」という感想をいただくことがありますが、それこそが私たちの目指す場所です。日常の喧騒を離れ、音楽とコーヒーが織りなす至福のひとときを、ぜひ当店で見つけてください。

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Cafe & Music ELAN 

やわらかな音と、香り高い一杯を。

名古屋市熱田区外土居町9-37
光大井ハイツ1F 高蔵西館102
052-684-1711
 営業時間|10:00〜23:00
定休日|月曜・第1&第3火曜

ゆったりと流れる時間のなかで、
ハンドドリップのコーヒーとグランドピアノの音色がそっと寄り添います

あなたの今日が、少しやさしくなるように。
Live Café ELAN でお待ちしております

音楽とコーヒーを楽しむ隠れ家 〜 ライブ喫茶ELANの世界

こんにちは、ライブ喫茶ELANです。

名古屋の喧騒から少し離れた静かな通りに佇む、私たちの「ライブ喫茶ELAN(エラン)」。フランス語で「勢い」や「活力」を意味する店名のとおり、音楽の持つエネルギーと、珈琲がもたらす安らぎが融合する特別な空間です。

 ELANの空間 〜 音楽に包まれる贅沢な時間

広く落ち着いた雰囲気の店内に一歩足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは壁一面に所狭しと並ぶレコードの数々。1960年代から現代までの名曲を中心に、ジャズ、クラシック、ロック、フォークなど様々なジャンルを取り揃えています。

ゆったりとした席、落ち着いた照明、そして絶妙な音響設備。これらすべてが、お客様に「音楽を聴く」という体験を最高のものにするためのELANのこだわりです。

 こだわりの音響設備 〜 音の世界を極める

私たちELANでは、お客様に本物の音楽を楽しんでいただくため、音響設備に特別なこだわりを持っています。

アコースティックドラムセット 〜 生音の魅力

当店の最大の特徴の一つが、本格的なアコースティックドラムセットです。音楽を「聴く」だけでなく「感じる」体験をお届けするために、妥協なく選びました。

アコースティックドラムの構造と魅力

アコースティックドラムは、シンプルながらも複雑な楽器です。基本的な構成は以下の通りです:

1. バスドラム(キックドラム)

足でペダルを踏んで演奏する大きなドラム。低音の響きを担当し、音楽のリズムの土台となります。温かみのある低音を生み出します。

2. スネアドラム

ドラムセットの中心的存在で、独特の「パチパチ」とした音が特徴。スネアワイヤー(金属製のワイヤー)がドラムヘッドの裏側に取り付けられており、これが振動することで特徴的な音を生み出します。クリアでシャープな音色が特徴です。

3. タムタム

メロディックな音色を持つドラム。高音から低音まで様々なサイズがあります。温かみのある音色と豊かな倍音を生み出します。

4. シンバル

  • ハイハット:2枚のシンバルを向かい合わせにし、足のペダルで開閉させる装置。リズムの要となります。
  • クラッシュシンバル:アクセントとして使用される薄いシンバル。華やかで爽快な音色を持ちます。
  • ライドシンバル:継続的なリズムを刻むための厚めのシンバル。複雑で豊かな音色が特徴です。

ジャズからロックまで幅広いジャンルに対応できます。

 木材の種類とサウンドの関係

アコースティックドラムの音色は、使用される木材によって大きく変わります:

  • メイプル:バランスの良い音色で、中低音が豊かで温かみがあります。当店のドラムセットの主要な木材です。
  • バーチ:明るく鮮明な音色で、アタック感(音の立ち上がり)が強いのが特徴です。
  • マホガニー:低音が強調され、暖かみのある深い音色を生み出します。
  • オーク:パワフルで低音が強調された音色が特徴です。

ドラムヘッドの選択

ドラムの音色は、ヘッド(打面)の種類によっても大きく変わります:

  • シングルプライ:1枚構造で、繊細なタッチにも反応する敏感なヘッド。高い倍音が特徴です。
  • ダブルプライ:2枚構造で、耐久性が高く、低〜中音域が強調されます。
  • コーテッドヘッド:表面に薄いコーティングが施されており、温かみのある音色が特徴です。
  • クリアヘッド:透明なヘッドで、明るく鮮明な音色が特徴です。

こだわりの珈琲 〜 音楽との完璧なハーモニー

良質な音楽体験と共に、当店では厳選した珈琲豆を使用した本格的なコーヒーをご提供しています。

 ELANの音楽イベント 〜 生演奏の感動

当店では定期的に様々な音楽イベントを開催しています。

ELANの歴史 〜 音楽への情熱から生まれた空間

ライブ喫茶ELANは「音楽を最高の環境で楽しめる場所を作りたい」という思いから開業しました。

若い頃からレコードコレクターだった私は、デジタル全盛の時代においても、アナログレコードの持つ温かみのある音色と、ジャケットアートを含めた音楽体験全体の魅力を多くの人に伝えたいと考えていました。

 ドラマーのためのELAN 〜 こだわりのドラム環境

当店のドラムセットは、単なる装飾や簡易的なものではなく、プロのドラマーが満足できる本格的な仕様となっています。

チューニングへのこだわり

アコースティックドラムの魅力を最大限に引き出すために、当店では週に一度、プロのドラムテクニシャンによるメンテナンスとチューニングを行っています。

ドラムのチューニングは、弦楽器と同様に非常に繊細な作業です。各ドラムの張力を均一に調整し、演奏する音楽のジャンルに合わせた適切な音程を設定します。

ルームアコースティックとの調和

アコースティックドラムは、演奏される空間の音響特性と密接に関わる楽器です。当店では、天井の高さや壁の材質、さらには客席の配置に至るまで、ドラムの生音を最適に伝えるための工夫を施しています。

  • 壁面処理:一部に音響パネルを設置し、過度な反響を抑制
  • 床材:硬質木材を使用することで、バスドラムの低音の伝達を向上

マイキングシステム

ライブ演奏時には、ドラムの生音を活かしつつも、バランスの取れた音響を実現するために、繊細なマイキングシステムを採用しています。

  • バスドラム:低音の豊かさを捉えるための専用マイク
  • スネアドラム:上下両面からマイキングし、スネアワイヤーの繊細な響きまで拾う
  • オーバーヘッドマイク:シンバルの広がりとドラムセット全体の空間的な響きを捉える

これらのマイクからの信号は、ヴィンテージプリアンプを通してミキシングボードへと送られ、理想的なバランスで客席に届けられます。

 なぜアコースティックドラムなのか?

電子ドラムが普及した現代において、あえてアコースティックドラムにこだわる理由は何でしょうか?

生音の魅力

アコースティックドラムの最大の魅力は、その「生音」にあります。スティックがヘッドを叩く瞬間の振動が空気を伝わり、その場にいる人々の身体に直接響く感覚は、電子的に再現することが難しい体験です。

特に、バスドラムの低音は単に「聴く」だけでなく「感じる」ものであり、音楽の土台となるグルーヴ感を生み出す重要な要素です。

演奏者の個性と表現力

アコースティックドラムは、演奏者の微妙なタッチの違いや個性を如実に表現します。同じドラムセットでも、演奏者によって全く異なる音色とグルーヴが生まれるのです。

  • スティックの持ち方
  • 叩く位置や角度
  • タッチの強弱
  • フットワークの繊細さ

これらのすべてが、その場で生まれる音楽の個性に直接影響します。ELANでは、そのような演奏者と楽器の対話から生まれる一期一会の音楽体験を大切にしています。

 音楽の楽しみ方 〜 ELANからの提案

当店のような音響環境で音楽を楽しむ際の、ちょっとしたコツをご紹介します。

アクティブリスニングの勧め

音楽は「ながら聴き」ではなく、時には意識的に耳を傾けることで、新たな発見があります。

  • リズムセクションに注目する:ドラムとベースの絡み合いに耳を傾けると、音楽の土台となるグルーヴが見えてきます。
  • 各楽器の役割を意識する:何がメロディを担当し、何がハーモニーを支えているのか。
  • 音の遠近感を感じる:音源の定位(どの位置から聞こえるか)を意識することで、立体的な音響空間を体験できます。

     常連さんの声

    Kさん(40代・ミュージシャン)

    「ELANのドラムセットは、プロの現場で使用されるものと同等の品質で驚きました。特にスネアドラムの音の伸びと、シンバルの豊かな倍音が素晴らしいです。珈琲を飲みながらセッションに参加できる環境は、ミュージシャンにとって本当に贅沢です。」

    Tさん(30代・会社員)

    「仕事の疲れを癒すために週に一度は通っています。生のドラムの音を間近で感じながら飲む珈琲は格別です。」

    Mさん(20代・学生)

    「大学のレポートを書くのに、ここの落ち着いた雰囲気が気に入っています。バックグラウンドで流れる厳選された音楽が、なぜか集中力を高めてくれるんです。」

     ELANで過ごす時間 〜 日々の喧騒を忘れる特別な空間

    現代社会は、常に情報の洪水にさらされ、音も視覚情報も過剰な刺激に溢れています。そんな中で、本当に「聴く」という体験、「味わう」という体験を意識的に持つことは、心の豊かさを育むために大切なことではないでしょうか。

    ライブ喫茶ELANは、そんな「意識的に感じる時間」を大切にする方々のための空間です。

    レコードの針が落ち、最初のクラックルノイズが聞こえた瞬間から始まる特別な時間。バスドラムの低音が床を伝って足元に伝わる振動。香り高い珈琲の蒸気が立ち上る瞬間の期待感。

    それらの小さな感動の積み重ねが、日常を特別なものに変えてくれる力を持っています。

     最後に 〜 音楽とコーヒーとあなたの物語

    ライブ喫茶ELANは、単なるカフェでもなく、単なるライブハウスでもありません。音楽と珈琲を通じて、人と人とが出会い、新たな物語が生まれる場所です。

    あなただけの「お気に入りの一曲」や「特別な一杯」を見つけに、ぜひ一度足を運んでみてください。静かに流れる音楽と、立ち上る珈琲の香りの中で、普段の喧騒を忘れ、ゆったりとした時間をお過ごしいただけると幸いです。

    音楽と珈琲が織りなす特別な空間で、皆様のご来店を心よりお待ちしております。

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    Cafe & Music ELAN 

    やわらかな音と、香り高い一杯を。

    名古屋市熱田区外土居町9-37
    光大井ハイツ1F 高蔵西館102
    052-684-1711
     営業時間|10:00〜23:00
    定休日|月曜・第1&第3火曜

    ゆったりと流れる時間のなかで、
    ハンドドリップのコーヒーとグランドピアノの音色がそっと寄り添います

    あなたの今日が、少しやさしくなるように。
    Live Café ELAN でお待ちしております

    こだわりの音響設備で贈る、音楽とコーヒーの調和

    音楽とコーヒーを楽しむ隠れ家、ライブ喫茶ELANへようこそ

    みなさん、こんにちは!ライブ喫茶ELAN(エラン)です。

    名古屋の喧騒から少し離れた静かな通りに佇む当店は、音楽愛好家たちの「秘密の隠れ家」として親しまれています。
    広く落ち着いた雰囲気の店内に、往年の名曲を収めたレコードが所狭しと並ぶ空間で、皆様に特別な時間をお届けしています。

    今日のブログでは、当店が最もこだわりを持つ「音響設備」についてお話しするとともに、ELANが大切にしている「音楽とコーヒーの調和」という哲学についてもご紹介したいと思います。

     プロ顔負けの音響システム – 音の匠たちへの敬意

    JBLの名機が奏でる極上のサウンド

    当店の音響設備の中心となっているのは、JBLの名機model4344です。
    1970年代に生産されたこのスピーカーは、現代の高級スピーカーにも引けを取らない力強いサウンドと繊細な音の表現力を兼ね備えています。

    「なぜ最新のスピーカーではなく、ビンテージモデルなのか?」と質問されることがあります。その答えは単純です—私たちが提供したいのは、デジタル処理された「完璧すぎる音」ではなく、アナログ時代の「温かみのある音」だからです。

    JBL model4344の最大の魅力は、そのバランスの取れた音域表現にあります。低音はしっかりとした厚みがありながらも決して押し付けがましくなく、中音域は歌声や楽器の質感を見事に表現し、高音は伸びやかでありながらも耳障りにならない絶妙な調和を生み出しています。

    アンプからケーブルまで、妥協なき選択

    スピーカーだけでなく、それを駆動するアンプにも妥協はありません。
    温かみのあるサウンドと安定した出力で、JBLスピーカーの能力を最大限に引き出してくれます。

    さらに、音の伝達経路であるケーブル類も厳選したものを使用。一般的な喫茶店では見られない光景かもしれませんが、音質にこだわる私たちにとっては当然の選択です。

     アナログレコードの魅力 – デジタルでは表現できない音の世界

    レコードコレクション

    店主である私が収集してきたレコードたちです。
    ジャズ、クラシック、ロック、フォーク、ブルースなど、ジャンルは多岐にわたります。

    アナログならではの温かみと奥行き

    デジタル全盛の現代において、あえてアナログレコードにこだわる理由。それは、レコード特有の「温かみ」「奥行き」「質感」を大切にしたいからです。

    デジタル音源には確かに利点があります。ノイズが少なく、扱いやすく、劣化しにくい。しかし、レコードの持つ「不完全さ」こそが、音楽に人間味を与えてくれるのです。針がレコード溝をなぞるときに生まれる微細な振動、アナログ特有のわずかなノイズ、これらすべてが「生きた音楽」を作り出しています。

     音楽と共に過ごす、至福のひととき

    居心地を追求した空間づくり

    音と味だけでなく、空間づくりにもこだわっています。柔らかな照明、適度な反響を考慮した内装、座り心地の良い椅子。
    全てが「ゆったりと音楽を楽しむ」という体験のために選ばれています。

     お客様の声 – ELANが愛される理由

    常連さんからの感想

    「都会の喧騒を忘れられる特別な場所です。ここでコーヒーを飲みながらジャズを聴くのが週末の楽しみになっています。」(Nさん・40代)

    「他では味わえない音の世界がここにはあります。スピーカーの前で目を閉じると、まるでライブハウスにいるかのような臨場感!」(Tさん・50代)

    「コーヒーも音楽も、どちらも妥協がない。そんな場所を名古屋で見つけられて幸せです。」(Kさん・30代)

    初めての方へのメッセージ

    「音響や音楽にあまり詳しくないので…」と躊躇される方もいらっしゃいますが、ご安心ください。ELANは音楽通だけのための場所ではありません。音楽とコーヒーを「少し特別な気持ちで楽しみたい」と思われる全ての方に開かれています。

     店主が語る音響へのこだわり

    JBL model4344との出会い

    私がJBL model4344と初めて出会った際に、あるジャズ喫茶で聴いた音の豊かさに衝撃を受け、「いつか自分の店を持ったら、このスピーカーを導入したい」と決意しました。

    音響調整の日々

    スピーカーの配置、室内の音響特性、聴く位置など、最高の音を実現するためには様々な要素が絡み合います。開店から15年、今でも営業時間外に音響調整を行うことがあります。

    特に季節の変わり目は湿度や気温の変化で音の伝わり方が微妙に変わるため、その都度最適な状態に調整しています。こうした細かな配慮が、ELANの音の秘密なのかもしれません。

     ELANの未来 – 音楽とコーヒーの可能性

    新たな音楽体験の模索

    音楽の楽しみ方は時代と共に変化していきます。当店でも伝統を大切にしながら、新しい音楽体験の可能性を模索しています。
    音楽を「聴く」だけでなく、「考える」「語り合う」場を提供したいと考えています。

    コミュニティとしての役割

    ELANは単なる喫茶店ではなく、音楽を愛する人々のコミュニティでもあります。初対面の方同士が音楽の話題で盛り上がり、交流が生まれる場面もしばしば。

    これからも、音楽とコーヒーを通じて人と人をつなぐ場所であり続けたいと思います。

    最後に – 音楽とコーヒーが紡ぐ時間

    「良い音楽と良いコーヒーは、人生を豊かにする」

    これは、ELANを開店した時からの私の信念です。忙しない現代だからこそ、ゆっくりと音楽を聴き、一杯のコーヒーを味わう贅沢な時間が必要なのではないでしょうか。

    当店に足を踏み入れた瞬間から、日常とは異なる特別な時間が始まります。JBLの名機が奏でる力強くも繊細な音楽、丁寧に淹れられたコーヒーの香り、落ち着いた照明の中で過ごす静かなひととき。

    そんな「特別な日常」をご提供できることが、私たちの喜びです。

    音楽好きの方はもちろん、「本格的な音で音楽を聴いてみたい」「ゆっくりとした時間を過ごしたい」という方も、ぜひ一度ライブ喫茶ELANの扉を開いてみてください。

    素敵な音楽と心地よい時間が、あなたを待っています。

     

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    Cafe & Music ELAN 

    やわらかな音と、香り高い一杯を。

    名古屋市熱田区外土居町9-37
    光大井ハイツ1F 高蔵西館102
    052-684-1711
     営業時間|10:00〜23:00
    定休日|月曜・第1&第3火曜

    ゆったりと流れる時間のなかで、
    ハンドドリップのコーヒーとグランドピアノの音色がそっと寄り添います

    あなたの今日が、少しやさしくなるように。
    Live Café ELAN でお待ちしております