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2026年02月08日
コーヒーと音楽のマリアージュ。焙煎度で変わる心地よい時間の調べ
名古屋・今池にあるライブ喫茶ELAN(エラン)は、「音楽とコーヒーを楽しむ隠れ家」として、多くのお客様に愛されています。 店内にはレトロなレコードが棚いっぱいに並び、穏やかに回るターンテーブルからは往年の名曲が流れます。 そんな音楽空間の中で、当店がこだわっているのは”焙煎度と音楽の組み合わせ”。
一杯のコーヒーが持つ香りや余韻に、ぴったり寄り添う音楽を選ぶことで、まるで物語のワンシーンに入ったようなひとときを過ごしていただけるのです。
焙煎度によって変わるコーヒーの個性
コーヒー豆は、生豆の状態では青みがかった淡い色をしていますが、焙煎によってその性格が大きく変わります。焙煎度とは、豆をどれくらいの時間・温度で焼いたかを示す指標です。大まかに分けると以下のようになります。
- ライトロースト(浅煎り):酸味が強く、果実のような爽やかさ。
- ミディアムロースト(中煎り):酸味と苦味のバランスが良く、香り豊か。
- フルシティ〜フレンチロースト(深煎り):苦味が際立ち、コクと重厚感がある。
焙煎度が変われば、まるで音楽のテンポや調性が変わるように、味わいのリズムも変化します。浅煎りは軽快で明るいメロディ、深煎りはしっとりとしたジャズやブルースのような余韻——。この感覚を言葉で説明するより、聴きながら味わっていただくのが一番です。
浅煎りコーヒーにはボサノバやアコースティックを
浅煎りのコーヒーは、明るく透き通る酸味と花のような香りが特徴です。フレッシュな果実を感じるような味わいは、まさに朝の光のよう。そんな一杯に似合うのは、軽やかなリズムと温かい音色の音楽です。
たとえば、ボサノバの柔らかなギターの調べ。 カフェオレ色の日差しが差し込むテーブルで、浅煎りのエチオピアを飲みながらゆったりと聴くと、都会の喧騒さえも遠のいていくように感じます。
以前、常連のお客様が「朝に聴くボサノバと浅煎りコーヒーの組み合わせは最高ですね」と笑顔で話してくださいました。実際、朝の営業時間には、そんな爽やかなスタートにぴったりの音楽を流すことが多いんです。
また、アコースティックポップやインディーフォークなどもおすすめ。透明感のあるボーカルが、浅煎りの明るくフルーティな香りを引き立ててくれます。
中煎りはジャズボーカルやクラシックでじっくりと
中煎りのコーヒーは、酸味と苦味のバランスが絶妙。ほどよいコクがありつつ、香りがふわりと広がります。言うなれば、音楽でいう「中間のテンポ」や「安定したハーモニー」に似た存在です。
この焙煎度にぴったりなのが、ジャズボーカルやクラシックの小編成。 たとえば、エラ・フィッツジェラルドの柔らかな歌声と中煎りのグアテマラを一緒に味わうと、まるで会話をしているかのような心地よさを感じます。
ある日の午後、雨の降る店内でジャズの名曲が流れていたとき、常連の方がひと言。「音楽がコーヒーを包む感じがしますね」。この言葉が、私たちにとっての”マリアージュの答え”でした。
クラシックでいえば、モーツァルトのピアノソナタのような清らかさが、中煎りの優しい苦味と美しく調和します。仕事や勉強の合間、思考を整えたいときにも最適です。
深煎りはブルースやロック、あるいは静かなピアノを
深煎りの豆は、時間をかけてじっくりと焙煎し、苦味とコクを最大限に引き出しています。 真っ黒な色合いと芳醇なアロマ、舌の奥に残るビターな余韻は、まるで心の深いところに響く音のようです。
そんな味わいに似合う音楽は、ブルースやロック。 深みのあるギターのリフや、熱を帯びたボーカルが、深煎りコーヒーの苦味と絡み合い、渋く力強い時間を演出します。
夜のELANでは、深煎りブレンドを片手に、レコードプレーヤーから流れる古いロックナンバーを聴くお客様も多いです。ときには静かに流れるソロピアノのジャズを選び、苦味の中に潜む甘みをゆっくり味わうこともあります。
同じ深煎りでも、豆の種類や抽出方法によって表情は変わります。 ストレートな力強さを感じたいときはエスプレッソ、優しさを求めるときはフレンチプレス。音楽にもその日の気分でプレイリストを変えるように、焙煎度と曲調でその日の自分を表現できるのです。
抽出方法でも変わる、音との相性
同じ豆でも、淹れ方ひとつで音楽との相性は変わります。ペーパードリップのすっきりとした口当たりには、アコースティックギターの繊細な響きがよく合います。一方、ネルドリップで淹れたまろやかな一杯には、チェロやコントラバスのような低音の豊かな楽器が心地よく寄り添います。淹れ方という小さな選択が、音楽との新しい出会いを連れてきてくれる。それもまた、コーヒーの奥深い魅力のひとつです。
季節で変わる、おすすめの組み合わせ
焙煎度と音楽の相性は、季節によっても表情を変えます。
たとえば春から初夏にかけては、浅煎りのケニアやエチオピアに、窓から風が通り抜けるようなボサノバを。爽やかな酸味と軽やかなリズムが、新しい季節の高揚感にそっと寄り添います。
秋が深まる頃には、中煎りのコロンビアとジャズバラードの組み合わせが人気です。木枯らしが吹く夕暮れどき、温かいカップを両手で包みながら聴くサックスの音色は、まるでブランケットのように心を包んでくれます。
そして冬の夜。深煎りのマンデリンをゆっくりとドリップし、暖色の照明の下でブルースに耳を傾ける。外の寒さを忘れるほど濃密なひとときが、そこに生まれます。
ELANでは季節ごとにおすすめの豆と音楽の組み合わせをご用意していますので、「今の季節に合う一杯を」とお気軽にお声がけください。
音楽とコーヒーの調和を楽しむ時間
ELANでは、「その日の気分に寄り添う一杯と音」を大切にしています。 たとえば平日の昼は会話が弾むような心地よいテンポの曲、夜になると音を控えめにして、静かな没入の時間を作ります。
豆を選ぶときも、「今日はどんな音楽を流すか」を考えながら焙煎度を決めることがあります。音と香りは、人の心に作用する”振動”という点でよく似ています。だからこそ、良い組み合わせは心に残ります。
ある日、常連のお客様が「今日のコーヒー、音楽と同じリズムを感じました」と言ってくださいました。 この言葉こそ、ELANが目指す世界です。コーヒーが音を、音が空間を、そしてお客様の心がそれを完成させてくれる。そんな体験を提供できることが、私たちの喜びです。
音楽とコーヒーから始まる、小さな旅
味覚も聴覚も、旅のきっかけになると私たちは思っています。 たとえば浅煎りのコーヒーを通じて南米に思いを馳せたり、深煎りを味わいながらアメリカ南部のブルースを感じたり。カウンター越しにそんな話をしながら、ELANでの時間を一緒に紡いでいます。
もしあなたが「今の気分に合うコーヒーがわからない」と感じるときは、スタッフに声をかけてください。「今日は少し疲れたから穏やかに」「気持ちを上げたい」——そんなひと言から、あなたにぴったりの一杯と音楽をご提案いたします。
自宅でも楽しむ、焙煎度×音楽のヒント
ELANでの体験を、ご自宅でも再現してみませんか。
まずはお手持ちのコーヒー豆のパッケージを確認して、焙煎度をチェックしてみてください。浅煎りならボサノバやアコースティックのプレイリストを、中煎りならジャズボーカルを、深煎りならブルースやピアノソロを選んでみる。それだけで、いつもの一杯がちょっとした特別な時間に変わります。
大切なのは、「正解を探す」のではなく「心地よさを感じる」こと。同じ豆でも、朝と夜では合う音楽が変わることもあります。自分だけの組み合わせを見つける過程そのものが、コーヒーと音楽の楽しみ方を広げてくれるはずです。
お気に入りの組み合わせが見つかったら、ぜひELANで教えてくださいね。カウンター越しに、コーヒーと音楽の話で盛り上がれることを楽しみにしています。
名古屋の音楽喫茶で、あなたの”音と香り”を見つけて
ELANは単なる喫茶店ではありません。音楽とコーヒーが出会う”体験の場”です。 昭和の名曲が流れる午後、レコードの針が落ちるわずかな雑音さえ心地よく、香り高いブレンドが湯気を立てる。その瞬間、日常が静かに溶けていきます。
私たちはこれからも、焙煎と音楽のマリアージュを探し続け、お客様の心に残る時間を届けてまいります。 名古屋にお越しの際は、ぜひELANへ。あなたの”今日の一杯”と出会えることを、心よりお待ちしています。
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Cafe & Music ELAN
やわらかな音と、香り高い一杯を。
名古屋市熱田区外土居町9-37
光大井ハイツ1F 高蔵西館102
052-684-1711
営業時間|10:00〜23:00
定休日|月曜・第1&第3火曜日
アクセス|金山総合駅より大津通り南へ徒歩15分
市営バス(栄21)泉楽通四丁目行き「高蔵」下車すぐ
地下鉄名城線「西高蔵」駅より東へ徒歩7分
JR熱田駅より北へ徒歩9分
ゆったりと流れる時間のなかで、
ハンドドリップのコーヒーとグランドピアノの音色がそっと寄り添います
あなたの今日が、少しやさしくなるように。
Live Café ELAN でお待ちしております
